別枠表示
夏は
茶色く疲れ果てた蔓の途中で 朝顔の紅は 夏の追憶の中に留まろうと もがいている 枯れ急ぐ葉に抗う 小さくなった花は 冷えた朝露に濡れて うなだれる 永遠への憧れは たそがれて切なく 胸の底に沈んで 上澄みはうす青い 高く遠くなった空は 広すぎて無関心に 風を吹き降ろす 枯葉を転がす 空蝉がしがみついたまま 陽の光は力なく乾いて 二度と戻らない季節を撫でる 輪廻は求心力を拒んで 螺旋を描き始めた 白っぽく干上がった ヒガンバナが 芽を出すこともない実をつけて 揺れている 朝露はとうに消えてなくなった 昼下がり
夏は ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 882.9
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 3
作成日時 2021-09-09
コメント日時 2021-09-13
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 3 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0.5 | 0.5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1.5 | 1.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
唯、読んでいて心地好いです。作者様に、この詩に託されている意味等が有るのならば、私はそれを知ろうとは思わないです。詩を難しく考える事を消し飛ばしている様な。そんな事を考えました。
0