教会 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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教会    

 盲の少女は尋ねる   木ってなに  わたしは答えようとする  が、すんでのところで言葉に詰まり  なにも言えなくなってしまった  わからないのだ  あるいはこのようにも   死ぬのはおそろしいの  そんなことはわかりきっている  恐ろしい!  これほどわたしたちを脅かすのは  死の他はない、と言い切ってやった  嘘は真面目につきたい  すると少女は口端に微笑をたたえて  そこには悲哀の特権があり  あるいは明朗な憐憫があり  正直わたしは迷惑であった  わたしと少女  とてつもなく離れていそうで  案外近くにいるのかもしれない  それはたとえばこのポプラ木を  一本隔てた距離であり  わたしといえば  光のあるうちに歩んできたが  光にがんじがらめにされて  わたしはわたしが遠すぎる  わからないのだ  わたしにはあの特権と憐憫が  少女にはわたしの迷惑が  けれどもそれらは謎めいた孤独として  わたしたちを美しくし  単純な死を祈りあうことだけは  不思議とわかりあえるのだ  それはつまりポプラの木  木下闇のわたしたちに  木漏れ日の襞を織りなす  この美しいポプラの木



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作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 1120.2
お気に入り数: 1
投票数   : 1
ポイント数 : 2

作成日時 2021-09-04
コメント日時 2021-09-08
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/09現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性00
可読性11
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント22
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性11
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合22
閲覧指数:1120.2
2025/04/09 19時28分59秒現在
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    作品に書かれた推薦文

教会 コメントセクション

コメント数(2)
ْ
作品へ
(2021-09-08)

好きです。

0
勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
ْさんへ
(2021-09-08)

私もあなたが好き。

1

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投稿作品数: 2