まちのかげ - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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まちのかげ    

八月三十日 公園からの帰り道 とっくにもう五時半 早く帰らなきゃ そういって 路地に入った 思い出し笑いしながら 石を蹴る 石を蹴る 凹んだトタンに 汚れたブロック塀 石を蹴る 石を蹴る 誰もいない小さい公園 蔦が金網にしがみついている 石を蹴る 石を蹴る 一軒家が左右から 見下ろしている 石を蹴る 俯くクロユリ 石を目で追う   カラスが何故か 黙っている 止まる カーブミラーには子供一人 振り向く 空はあかいのに 路地は真っ暗 暗闇に紛れる 黒猫と目が合った 車の音 道路の手前だったみたい 確か右だっけ 鼻歌を歌いながらまた 石を蹴る 石を蹴る



まちのかげ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 7
P V 数 : 1441.3
お気に入り数: 2
投票数   : 2
ポイント数 : 28

作成日時 2021-09-04
コメント日時 2021-09-22
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/06現在)投稿後10日間
叙情性70
前衛性00
可読性70
エンタメ00
技巧70
音韻00
構成70
総合ポイント280
 平均値  中央値 
叙情性77
前衛性00
可読性77
 エンタメ00
技巧77
音韻00
構成77
総合2828
閲覧指数:1441.3
2025/04/06 15時40分10秒現在
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    作品に書かれた推薦文

まちのかげ コメントセクション

コメント数(7)
湖湖
湖湖
作品へ
(2021-09-04)

夕暮れの影絵のような情景を想像しました。クロユリ、黒猫、暗い路地、黒が特徴的で。夕なずんでいく街に石を蹴る者、独り、なんだか、一言、踏み込んだ独白を一文、聴いてみたい気がしました。石を蹴ったのは子供の頃ですね、その時の感情が大人の心象風景だといろいろ想像します。子供だと大概は遊びやゲームかな、ですが。取り扱われた風物が綺麗です。

1
YUMENOKENZI
作品へ
(2021-09-05)

もう夏の終わり... 主人公のその一日が、どれほど楽しかったのでしょうか。 真っ赤な夕空の下、無心に石を蹴りながら辻まで来たときには、もう日が落ちてたの? あっという間に過ぎていく時間を、石蹴りで軽快に進んでった表現が、とても印象的でした!

1
つらら
つらら
湖湖さんへ
(2021-09-05)

コメントありがとうございます。僕が実際に見た、「空はあかいのに路地は真っ暗」という光景が読者に伝わるかな…と心配していましたが、どうやら伝わってくれたようで嬉しいです。

0
つらら
つらら
YUMENOKENZIさんへ
(2021-09-05)

石蹴りは、時を表す表現でもありますが、風景を動かす役割も持たせています。公園やクロユリなどの風景が、主人公が進む方向にスクロールしていくのを自然と表現できる。石を蹴る行動自体も主人公の年齢や公園帰りの浮ついた心情にマッチしていますし、これ以上この詩にぴったりな表現は恐らくないと自負できます。

1
史秋
史秋
作品へ
(2021-09-10)

1
まさ
まさ
作品へ
(2021-09-22)

横スクロールゲームのような躍動感とリズム感、 「一軒家が左右から 見下ろしている」「俯くクロユリ」の立体感、 「空はあかいのに 路地は真っ暗 暗闇に紛れる 黒猫」の色彩感、 これらが一体となって、追体験しているような不思議な没入感があります。 「車両基地」でも思いましたが、独特の視点があります。 しかし、なんでしょう、 湖湖さんのコメントにもちょっとありましたが、 もう一歩踏み込んだなにかが欲しいと思ってしまいました。 不思議な感じ、ノスタルジック、だけで終わるには もったいないといいますか。

1
つらら
つらら
まささんへ
(2021-09-22)

コメントありがとうございます。そうですね、僕の詩の傾向といいますか、自分で実際に見た風景を詩にするのが好きでして。僕の詩の中に強い主張などは存在しないことが多くて、何か物足りないと言われることは多々ありますね。まあ、そういう詩なんだなと思ってもらえたらなと。 今回は、僕が今年の夏の終わりに見た、空はあかいのに、真っ暗で誰もいない路地を題材にしました。その光景を見た時、人気の多い道路を通ることが常だった僕にとって、少し不気味というか、不思議な光景に思えたんです。その不思議な感じを表現したかったので、まささんが感じとった不思議な没入感というものはかなり的を得ていて、まささんの感性に驚きました。

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投稿作品数: 2