土着信仰にはよくあること
災いを慰める人々を
踏んづけて 歩いている
今でさえ栄える往来で
顧みぬ自己顕示から
自画像に映る罪状は
赤目修正でも消え失せず
足跡をつけて歩いては
かつて生殖器だったものへと
かつて自分だったそれらへと
唾を吐いてゆく
人はなにを
祈ればよいのでしょうか
不完全な創世へ
不具合放置の意見箱
空っぽの肯定が
暗闇から這いずり出でる
人の祈る手の
形を模して屋根の下
血反吐模して祭壇は
ベローネム様式の教会にて
血税でできた宝石は
球状に破壊される
照らされる神の像は
欲望を笑みに浮かべて
浸透されない教えが
積み重なって現在へ
原罪は地面を覆い
そして 土着して
神権政治にはよくあること
心臓をついばむ神の鳥は
脳髄をすすり上げている
人々はなにを
祈られればよいのでしょうか
作品データ
コメント数 : 1
P V 数 : 953.8
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ポイント数 : 4
作成日時 2021-08-25
コメント日時 2021-08-25
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 4 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 4 | 4 |
閲覧指数:953.8
2024/11/21 22時46分09秒現在
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コメントありがとうございます。 >ベローネム様式というものを知らなかったので、ネットで検索してみたら、ちょうどこの投稿作品が出てきたので、もしかしたら作者のオリジナルな概念なのだろうか、と思いました。 ということは、実際に「ありそう」な様式名だと感じられたのでしょうね。わざわざ検索までかけていただきありがとうございます。 >神が創造主なら、創造することは神になる行為かもしれない、なんてことを思いました。 私達は創作活動によって、いざ自分が神になった(もしくは、神に近い位相に来た)時のための予行演習をしているのかもしれませんね。
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