ざか、青く
ざか、さらに青く、
カビの中、カビの群れの中に
ひとつ明かりがあるならば
ごちそうの合図であり
緊縛の始まりでもある
交換して、銭から
スクラトゥクチを手に取って
眺めればいい 嗅ぐがいい
天国と地獄が同棲している生地に
齧ればいい 味わえばいい
スクラトゥクチを手に取って
大穴開けた顔で笑えるのは今だけだ
苦痛を味わえ!
噛み締めろ!
二度と出会えない苦痛を、
忘れられない苦痛を!
味覚は肉体の友達であり
同時に悪魔でもある
得るために払う犠牲は多けれど
単なる栄養素でしかない
それでも 足は動く
スクラトゥクチを求め歩く
それでも 動物がごとく
スクラトゥクチを欲している
ああ、舌が欲している
毒に浸かり、脂肪までも
ああ、悪魔を喚びたい
思考の毒へ、嗜好の沼へ
スクラトゥクチは遅効性
月の裏してあざ笑うよ
効き目が出る満月には
業者探して迷惑行為
ざか、腐葉土を撒き
ざか、景色を再現するも
明かりは灯らないし
スクラトゥクチは販売されず
ざか、
手に職も、銭もなく
作品データ
コメント数 : 3
P V 数 : 1126.1
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2021-08-13
コメント日時 2021-08-16
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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2024/11/21 22時44分50秒現在
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スクラトゥクチって何?って、思います。ホワッツザフリークエンシーケネス?って言われながら殴られた様な感じです。 私にはこの詩を理解出来ないけれど、何か良い、面白いと思います。
0>スクラトゥクチって何?って、思います。 こちらの世界には存在していないようです、画像検索では「シュトゥルクリ」というクロアチアの料理が出てきますね。名称と形質は違いますが、大体あんな感じかな、と思っています。 >私にはこの詩を理解出来ないけれど、何か良い、面白いと思います。 ありがとうございます。無理して理解しようとしなくてもよいと思うのですが……
0なるほど。スクラトゥクチ。スクラッチの事なのかな~と、想像してましたが、全然、違いますね。面白いですね。良いんじゃないですか。笑 余談ですが、私は無理をしてまで詩を理解しようとするほどの、時間の余裕も、詩に対する情熱的な愛も有りません。読んでみて、これいいな~と思うか、全然だめだな~と思うか、惜しいよな~これ、と思うかの3択です。 これいいな~と思うので、一票入れよう。
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