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偽愛
君の奥に触れた時、僕の全てが蕩けた。このまま時間が止まれば君と永遠に居続けられるのに、、、そんな叶うはずもなく、でも願っても神様にも叱られやしない様な事を想った。 「何が起こったの?」 彼女の携帯を震わす無機質な音。そしてテーブルの上の灰皿には僕の知る由のない煙草の吸殻が残っていた。僕は理解に苦しんだ。 「もう行くよ。」 僕がそう言うと君は可憐に笑った。理由は分からない、でも僕はそこに決して消えることのない微かな愛を感じていた。 タクシーに乗り込む、時刻は27:00を過ぎていた。今日の月は少しだけ暗く見えた。
偽愛 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1459.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 724
作成日時 2021-08-06
コメント日時 2021-09-27
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 261 | 261 |
可読性 | 97 | 96 |
エンタメ | 2 | 2 |
技巧 | 8 | 8 |
音韻 | 100 | 100 |
構成 | 251 | 251 |
総合ポイント | 724 | 723 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2.5 | 2.5 |
前衛性 | 130.5 | 130.5 |
可読性 | 48.5 | 48.5 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 4 | 4 |
音韻 | 50 | 50 |
構成 | 125.5 | 125.5 |
総合 | 362 | 362 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
はじめまして。コメント失礼します。 「」のセリフは僕のものか、彼女のものか。神様にしかられないのはなぜなのか、いろいろと考えてしまいます。都会の男女の夜、満足するまで終わらない夜、どこか寂しく叙情的な夜。素敵な夜の詩だと思います。
1初めまして。 一緒にいてもどこか寂しさが漂うような、ずっとは居られないような、独特な雰囲気を感じました。
1なんかエロいですね。散文っぽい。
1初めまして、沙一さんの作品から来ました。 詩を少しかじった程度の思い込みの激しい素人による文章では感じることの出来なかった、玉露さん個人が詩に込めた特別な想いを感じることができました。 特に、「僕」が彼女の中には彼氏への愛だけでなく、自分への愛もわずかに存在していることに気づいた瞬間を、彼女が笑った描写を入れることで表現する技巧には、玉露さんのこれまでの経験を踏まえたのようなオリジナリティを感じました。 耳障りの良い言葉を並べるダサい詩ではなく、玉露さんの詩のように自らの言葉でもってこころの在り方を語るような詩がビーレビに増えることを願っています。
2君の奥とは何かを意味として確定しないとこの詩は読み解けないと思いました。微かな愛はたばこの吸い殻とは違うが、僕の知る由のないたばこの吸い殻。時刻の27時からは午前三時と言うタイトルの歌集を思い出しました。
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