みなもの嵐は
その終点として
静けさのランダムネスを伴って
同期した
なまのてざわりと
まじりあう鼓動のルールを
水先人として
調和し
隔てる膜が破れ
したたる
絡み付いた荒縄は
深く息を吐く度に解けていく
拘束された肋骨が伸縮する
その過程でたった二粒
名のない涙が出て
枯れる
大切に抱きしめてきた両手足が緊縛された日々の
再来を切望する奥底に潜むライナスの猛獣を手放すと
鎖骨にのしかかる嵌められた糖蜜の輪がふと熱を持った
自律駆動する肉体は
欠けるもののない
バランスのなかで
遊離し
喉元に牙を伸ばす
スプリッティング
糖蜜の輪を巻き込み
ひんやりとした
首筋を強く噛む
歯型はいつものように赤い
垂れてきた
涙がなぜか甘いので
たんまりと
爆薬を詰め込んだ
みなもに落ちた長い髪が泳ぐ
ランダムネスを伴って
掌で
隠した
眼球運動
淡い視線に
晒した
掌のあか
なまめかしく
脈打つ主体としての
身心の
コンタクトポイントの裏側に
鍵は
しっかりと
あるはずでした
しかし
導火線はすでに燃えている
破裂する無秩序を糧に秩序する他に手段はなく
作品データ
コメント数 : 3
P V 数 : 1186.1
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作成日時 2021-07-18
コメント日時 2021-08-06
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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2024/11/21 23時26分08秒現在
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たしかに。視点をどうするか、これはかなり悩みどころではありますね。 カタカナにしても当事者性の薄さにしても、全体的に描写された何かしらの行為から自分というものを分離させたい気持ちの現れなのかも。 どこまでその熱中を作品に落とし込むべきかは考えていきたいですね。 ゼロ距離で書くのが正しい訳がありませんし、どこかにきっと丁度よいものがあるのでしょう。 またデッサン的であるのは認めるところであります どこまで当事者性を出すべきかはそこからの脱却へのヒントとなり得るかも知れません。 示唆的なご意見ありがとうございます。
1書けるだろうか…… ノーコントロールでノーリミッターな作品を鑑賞すると私はかなり悪酔いしてしまうんですよね 自分で作るってのはそれ以上なので中々難しいですね でも逃げちゃだめですね やってみようかしら
0カタカナとそれ以外のバランスが絶妙ですね
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