あぁ、夏だ - B-REVIEW
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あぁ、夏だ    

ドアを押し開ける 冷気の膜をひと破り。 ひんやりと冷やされた足で暖かな床をペタペタと歩き、そこに足があるのだと思い出す。 ジメジメとした温風が頬を撫でる。 気にせずペタペタ、ペタペタ、階段を上る。 洗濯物を畳みながらふと外を見ると、網戸越しにセミが声がした。 奥には目を凝らせば、少し色あせた青は澄みやかに、薄ら緑は大胆に共立している。 ふぅ、と息を一つ吐き そのままペタペタ、ペタペタと階段を降りる。 トンと音を鳴らして足を出したら、少しひんやりとした空気が足裏にまとわりついた。 ドアを開く。 すると今まで気づかなかった汗がするりと頬を撫で落ちた。 目の前には古ぼけたエアコンが。 ・・・ あぁ、夏だな。



あぁ、夏だ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 1
P V 数 : 1076.0
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2021-07-17
コメント日時 2021-07-18
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
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叙情性00
前衛性00
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 エンタメ00
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閲覧指数:1076.0
2025/04/10 03時50分29秒現在
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    作品に書かれた推薦文

あぁ、夏だ コメントセクション

コメント数(1)
トビラ
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(2021-07-18)

肌感覚が敏感という感じがしますね。 夏の空気感を通して、夏を表現した作品だと思うのですが、例えばそれを「夏の空気」と一言で書いてしまうことも可能かもしれません、そしてその上で、夏の物語を展開するということもできるかもしれません。 でも、この作品のよさは、夏の空気感を、丁寧に肌感覚をもって表現しているところだと思います。 違和感なくさらっと読める。 それは夏の涼しいところから暑いところへ移動したときの感触。 それは多くの人がそう感じる感覚。 誰もが夏になれば体験する経験。 それは目新しいものではないかもしれません、ただ、それを丁寧に感触をともなって書けるところに、作者さんの特色を見ます。 触覚が優れているという。 はじめの方の、 >冷気の膜をひと破り。 から、そう感じました。

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