オブラート - B-REVIEW
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オブラート    

空っぽで無力な僕が 少し長く生きているだけで ちっぽけな正義感をふりかざして こんなにもうすいオブラートで どうして君を 包んで守ろうとするんだろうか。 ただ君の笑顔がみたいのに 僕も君も結局いつも最後まで 笑えないんだ。 世の中の苦みでしかない僕が 包まれて呑み込まれるべきなのに いつまでも僕はその場しのぎの偽善者なんだ


オブラート ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 1035.8
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2021-07-16
コメント日時 2021-07-28
#現代詩
項目全期間(2025/04/09現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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閲覧指数:1035.8
2025/04/09 19時28分54秒現在
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    作品に書かれた推薦文

オブラート コメントセクション

コメント数(2)
まさ
まさ
作品へ
(2021-07-16)

拝読させていただきました。 オブラートに包む、という言葉は、 一般的には、刺激的な表現を避けて、 やわらかい物言いに換える、 ということをさすわけですが、 本作では、そういう意味合いではない 使い方をしていることに気が付きました。 本作でのオブラートには表裏の意味があって、 一方は、君を包んで守ろうとすること、 もう一方は、僕が包まれて飲み込まれるべきこと、です。 空っぽで無力な僕が、 世の中の苦しみのなかで生きていくために 包んでいるオブラートなのですが、 そのオブラートで君を守ろうとする、 しかしそれは僕が生きていくためにかろうじて包んでいる、 なんなら飲み込まれてしまいそうになるオブラートなので、 それで君を守ろうとすることで、葛藤や矛盾が生じる、 そういうとても苦しい心の内を感じる作品でした。

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アンチアスファルトマン
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(2021-07-28)

冒頭3行、および最終行は、かなり手垢の付いた陳腐な表現に見えてしまったのですが、そこを越えると「こんなにもうすいオブラートで/どうして君を/包んで守ろうとするんだろうか」に深みを感じました。無力感に苛まれていても、全部を諦めずに人を守ろうとしていてしまう、そしてその矛盾を自分で自覚しているあたりが、ストイックで好きです。 そのぶん、冒頭と末尾がもったいなく感じました。どうにか…とはいえ代案も思いついていないのですが…。 感想まで!

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