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女の猫
バスルームからその女の猫は 髪の毛を拭きながら ぷりぷりして言った あなた冗談でしょう? 冗談なんてあるもんか さっきから言ってるだろう 今日は日曜日だ 仕事行かなくていい日だ バカバカしいわ 仕事を行きたくない口実に 毎日日曜日なんて あなた昨日もそう言って リビングでテレビ観ていたじゃない 大谷が出てるんだ 毎日打つよ 冗談じゃないね 俺の人生より ヨッポドいいよ はっきり言うけど 会社じゃ俺も大谷並みだ ところがどうだい? 給料はスズメの涙さ バカバカしいわ 女の猫は憤慨して言った ローンが後15年残ってんの! ゴチャゴチャ言わないで会社行ってよ 目ざわりなんだから 目ざわりはないだろう? 新婚当初は あんなにらぶらぶだったじゃないか? そういって 男が女の猫の 腰に手を回すと ぶたれた 男のメガネが リビングの端っこまで飛んでいき そして われた 3年前 頼み込んでヤラセテもらった時は おっぱいの触り方が 悪く ぶたれた あの時は割れなかった メガネが 今朝はリビングの端っこで 真っ二つさ
女の猫 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1159.5
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 4
作成日時 2021-07-08
コメント日時 2021-07-26
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 4 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
一年半ぶりの尾田さんの投稿なんで、あとからちゃんとコメントします。
0幸福はどれもみな似た顔をしているが不幸は様々な顔をしていると、誰だったか失念、言うそうで、それを感じました。不幸の方がリアリズムなんて罪な世界なものです。男女間で、女が暴力を振るうとき、女はかなり男を舐めていて、全力で闘えば大概男が勝つのにも拘わらず、そうあるのは男女が逆より遥かに人らしいペーソスを保ちますね。私にはそれが甘えや信頼の間を揺れている気がします。SMの女王様的な男女もいるのですよね。それは粗野なのか、闇を抱えているのか、興味があります。
0◆みうらさんのお蔭で、詩を書くことに、繋ぎ止められている部分が、一抹あるかもしらん ですね。いいか、悪いかわからんですが。多分、それで人生が少しでも豊かになるなら、そ れはよいこと、なんでしょう。 ◆湖湖さん。いろいろな考察ありがとうございます。幸福も不幸も、100パーセントにどち らかに振れている時って、そうないと思うので、大体中間地帯で暮らしているのでしょう。 ぼくは別に女の人は嫌いじゃないですが、いろいろ難しいですよね。最近はジェンダーなどと 言われることも多いので。めんどくさいので、殆ど付き合いは今はありませんが。 ◆yamabitoさん。深い意味は、何にでも潜ませることができるのが、人間で、こ れは人間にかけられた呪いのようなものであって、意味にとらわれているうちは、 まだ前近代的な人間なのではないか?という気すら最近します。 つまり、たいして意味などないのだ、というところから出発することが、人間存在 と人生のありかたのそいもそもとして、やはり大事なことだと思うんです。 つまり、意味なんかよりもっと深い心や体の中にあることを、感じていきていく、 ということですね。 ◆沙一さん。生命というのはやはり何か中心にくる素材や、他と分け隔てる壁の ようなものがないと、ただの水か空疎な空間のようなものになってしまうので、 「強調された」ものに目がいく、というのは、まあ一般的な生理として、あたり 前のことであるし、それこそが生命的営みの真実なのではないか、という気すら しますが、『中心とそれを包み込む壁』は、ぼくらには、それはどうしても必要 なものなんです。
0随筆? あたしもあたし、から「あなた」という輪郭が浮いて、胸に移って行く姿が 大人だなと、思ったのです。
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