テレビで古生物学者が懸命に喋っていた
人類は必ず滅亡します
それはする、しないの問題じゃない
いつ来るか、ということを睨み
環境に向き合うべきです
コロナという悪風が世界を巨大な地獄の洗濯機にし
貧乏人や虚弱者は震え上がるなか、
疫病の死に神が青ざめた黒馬に跨がり
命を刈り取っていきます
太古、絶滅を逃れた恐竜たちは
鳥に変身して
過酷なサバイバルを耐えた
美貌のきゃしゃな
それはちいさくて優雅な勝ち組です
人はサバイバルで妖精になるかもしれないね
天使になるのかも知れない
羽のはえた僅かな人類は蒼い糸とんぼと
秘めやかなダンスをするか
熊ん蜂に追いかけられ
花粉にまみれたり
滑空する梟に狙われ啄まれたり
ああ、でも、
野ウサギの熱い耳に留まり
囁きたかった温浴の
愛の言葉を吹き込むため
ウンウン考えを巡らせたりするだろう
喪った文明の花花から精油を採るように
エッセンスを抽出し
どこまでも愛を光りに重ね
清らかな聖バイブルにして
翻弄されながら、囁くかそけき存在に吹き寄せられ
されど本当に大事な言葉は気配に満ち
雨のように日差しや風のように囁くものだから
それらに揉まれ揉まれて
小さな羽根で飛び回り踊り囁くのだ
誰に囁くのか
それは黒船宜しく凱旋したUFOの
続々と住み着いたあの者達にだよ
すべては愛を結ぶために
作品データ
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作成日時 2021-07-08
コメント日時 2021-08-30
#現代詩
#縦書き
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2024/11/21 19時35分00秒現在
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今現在襲われている病による滅亡の後、「恐竜が鳥に転じたように」人間にも何らかの進化があるのではないかという、パンドラの箱の中にただ一つ希望が残るような、祈りのこもった詩であると感じました。実際、どうなるんでしょうかね?
0コメントくださり有り難うございました!気を引き締めてコロナ対策しましょう。
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