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遠回りアフターウィーク
今日は独りで街を行く 旅先の繁華街もいいけれど 近場にも景色があったりする 今日は考えが巡ったせいか 小さな謎が見つかった 家々には生活感があるのに 人の姿は見当たらない 答えを求め 路地裏に入って行く 古い家っていいな 無意味な傷に物語がありそうだから ちょっと怖くても歩いてみるよ 君はいつも付いて来てくれた 本当は作り笑いだったけど 僕を読んでくれたね 感じあった謎は 在っただけで 訳はなく、答えはなく 期待もしていないけど 見つかる訳なかった ふと視界は開けて 大通りにでる 人がいっぱいいて もう家に帰りたい どっちでもいい24時間営業が 隣同士で頑張ってる 分かってる 冷蔵庫は店の奥にある 豊富な品揃えからお茶を選ぶ コンビニはつまらないな 最適な構造は予測されてしまうから 洗練されたモノなんだろうけど 同じに見えて、僕は迷ってしまうよ 探し求めるのは一体、何のため そんなに考えてないで 外に出かけようよ 最適解なんて放って置いて 無意味な悪戯をしてあげる 地図の近道にバツ印をつけて 遠回りしていこう この時間が続くように 景色を見ながら歩こう 入り組んだ迷路だって あっちにしようか こっちにしようか 迷うような事は どっちでもいい そう思っていたけど 今は迷ってる いや、今までずっとか 最適解はどっち? 結局、答えを探してる 色々と遠回りさせてごめん そろそろ、終わりにしようか
遠回りアフターウィーク ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1059.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 65
作成日時 2017-09-29
コメント日時 2017-10-03
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 10 | 0 |
前衛性 | 7 | 0 |
可読性 | 3 | 0 |
エンタメ | 7 | 0 |
技巧 | 6 | 0 |
音韻 | 26 | 0 |
構成 | 6 | 0 |
総合ポイント | 65 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 10 | 10 |
前衛性 | 7 | 7 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 7 | 7 |
技巧 | 6 | 6 |
音韻 | 26 | 26 |
構成 | 6 | 6 |
総合 | 65 | 65 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんにちは。 題名と詩の表現を変えられたんですね。 僕は初期ヴァージョンも、この改訂ヴァージョンも大好きですね。 詩の題名は本当に大切だと僕は思うんですよね。 「遠回りの午後」から「遠回りアフターウィーク」に変更された、 そのはねひつじさんの工夫から、ああ、はねひつじさんも僕と同じく詩の題名を大切にされてるんだなって、 共感して嬉しくなりますね。 主人公の遠回りして遠回りしてでも自分にとって大切なものを見付けようとする行動や、 主人公の物事を見つめる鋭い視点と洞察力、そして繊細ながらも深い感受性に 共感して心を打たれる描写が多いです。 どこか主人公の良い意味で生きることへの不器用さがユーモアと心地良い寂しさで描かれているところも、 この詩の優れた魅力ですね。 人生での自らの方向性に迷っている人とかに多く共感を与える力を持つ詩だと思いますよ。
0丁寧な詩行だな、ということを、最初に感じました。丁寧なのは、読者に正確に伝えたいから、でもあるのでしょうけれど・・・その分、説明的な感じ、文章量をもっと絞れるのではないか、という気持ちが、沸き起こります・・・。冒頭二連の、歌謡的な心地よいリズム。たとえば一連目の〈近場にも景色があったりする〉の行は、続く詩行で明かされていく部分なので、省けるかもしれないなあ、そうすると、すぐに二連に入れるなあ、とか・・・。 ゴーストタウン、ではなく、生活感はあるのに、人気のない昼下がり、でしょうか。古い家並み。そこに見つける〈無意味な傷〉そこに、物語を見出そうとする語り手。 その中に入っていく、ということ。怖いけれど・・・という部分、もっと掘り下げるなら、街の内部に入る、ということではなく、街の有している記憶、その物語の中に入る、ということでもあるのでしょう。 果たして〈僕を読んでくれたね〉という、僕の内面の物語を読む、イメージが重なって来る。 生活感はない、でも人気のない、寂しさや怖さもあって、無意味な傷がそこかしこにある・・・そんな街並みと、自分自身の内面世界(心象風景)とを、もっと重ねて描くことができたら、ガラス絵を重ねるように、より重層的な作品になったのではないか、そんな気がしました。 コンビニという場所、そこでは〈最適な構造は予測されてしまう〉。対して、古い町並み(あるいは自分自身の内部の街並み)では、答えが見つからない。この対比を鮮烈に打ち出す、のであれば・・・〈ふと視界は開けて〉の連を、もっと絞ってみる、とか・・・強調するところと、省略するところ。全体にメリハリがつくと、もっと鮮明な作品になると思いました。
0森田さん いつもありがとうございます。 初期ヴァージョンを覚えていて下さって光栄です! タイトルは大事ですよね。 読む気にさせてくれますし、そのあとに覚えておきやすいタイトルをつけようと思っていますが、 今回はしっくりくるものが浮かばなかったです... ユーモア・心地良さ・心情は大事にしていたところなので、感想いただけてうれしいです。 人生で迷っている人が共感してくれたら良いですねぇ(^_^
0中程さん こんばんわ >もうそこにいない人との風景に感じて 感じ取っていただけてうれしいです。 私も、ほとんど隣にいないような情景を書いたつもりでした。(^^ 最後の一行は大切ですよね。 いつも考えるのに時間がかかる部分です。 今回のは私も気に入ってます。
0まりもさん 丁寧で勉強になるコメントありがとうございます。 文章の長さって難しいですね。 私は短い詩を書くことが多かったのですが、 このサイトで長めの詩を多く見て、「ストーリが広がっていいなぁ」と思い、 今回はチャレンジしてみました。 長い文を読み返すと、確かに息切れをする感じがしますね。 (感心したり、息をのんだりする場面があれば酔うのでしょうが) のんびりとした雰囲気で書いてしまったので、よりそう感じたのかもしれませんね。 ・歩いた街並みと、自分自身の内面世界(心象風景)とを、もっと重ねて描く ・コンビニ と 古い町並み の対比を鮮烈に打ち出す 勉強になります。 より濃く、より筋を通して書けたらまた投稿したいです。 私もこんな感じにコメントできるようになりたいなぁ。 場数を踏んでいこうと思います(^^
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