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月の恋人
こうふくの街で 口を噤む 砂の中から現れる 有り触れた言葉 言葉達 (満たされ無い思いで 今夜吠える あたしは狼ガール) (肉体はおもちゃ 得物はハープ 趣味は好きな男にするフェラチオ) 砂の中から現れる耳を 柔らかな水で洗う かつて血を流した、記憶 (満たされない思いに まだ泣いてるの 殺人首 ちんこちょんぱ 恐怖と政治 じゃかあしい まだ遊ぼー 笑わせんなよ つまんねーんだよ 500円やるからもっとイけよ) 笑う目が切ないように 砂のようにほつれて 肌の外は赤い涙の雨が降っていて ケモノ達は常に喉を潤し乾き飢えていく (安いビールが好き 安いビールが好き むしろ発泡酒が好き) こうふくの街で 目を瞑る 肉体を汚して 白に近づいて 息づいた君は 砂の中でただ、震えながら、目を光らせる (重ならないようにと願い続けた肌の底を 擽るように飛ぶ蒼い蝶) こうふくの砂の街で ケモノ達はなく 涙を剥がして こうふくの砂の街で ケモノ達はなく 息を殺して 苦しまないで (夢で会えるように) かじかむ指に力を込めて 手を掘り出す 砂に汚れた 君の掌に 今 雨が降る 目を開いて 夢を見る 夢で会えるように
月の恋人 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1199.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2021-07-01
コメント日時 2021-07-02
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こうふくの砂の街で ケモノ達はなく ここがキモでしょうか。
0ぎりぎりよい。 白犬先輩のあざとい世界観がそのまんまでありながらも、洗練されてるとおもう。つまりは、いやらしい語句がちゃんとアクセントとして配置されてる。これ、いつも失敗してるのは、アクセント以上に、作者のあざとさがアリアリとしてわかりやすいあざとさな時で。 今回はぎりぎり良い。白犬先輩よかったね。
0自分の書きたいことと他者が読むものである、というぎりぎりのラインを綱渡りした感じですね。 (安いビールが好き 安いビールが好き むしろ発泡酒が好き) 尖りすぎないのはこうした緩衝材があってさらにそれがあることがよい緩急を生んでいるからだと思う。危ういバランスだけどそれが魅力なのかな。
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