畑の胡瓜に水をまく
用水路からジョウロで汲んで
根元の土にたっぷりとやる
細い竹でこしらえた支柱に
つるを伸ばして
小指ほどの大きさの実は
黄緑色に育っている
熱中症にならぬよう
水分補給のたびに
口からこぼれた水が
金属のボトルをつたい土に滴る
筒のなかで氷がカラカラと鳴る
立ったまま日差しを浴び
水を飲み干す時に
全てのいのちを育んだ
青黒い海を想う
いのちの火を輝かすために
テロメアにさだめられた
人の身体を変えていく仕組み
蒸発し
循環する水のように
夏の日の光は流れ
この身体をつたう
突然の
再会のような夕立の後に
涼しさが訪れ
雨宿りした納屋の軒下
タオルで髪を拭きながら
作業の苦労を微笑む
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 1267.6
お気に入り数: 2
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2021-06-14
コメント日時 2021-06-21
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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閲覧指数:1267.6
2024/11/21 22時50分15秒現在
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こんにちは。 特に情景描写が具体的だし好きです。 最後の 突然の から 微笑む の終わりまで 作業お疲れ様です! といった心境になりました。
1お読みくださり、ありがとうございます。 水やりを終えた直後に、夕立が降った情景を書きました。 微笑むしかないですね。
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