遠退いている視野の微風に揺れている、
秘密の花園の中を独りといる、
矮小な姿と似る標を黙視して、
回廊を辿っている虚ろな行方の中を、
摘み取られる姿は婦女子の近寄る姿を、
清浄な空気に差し出す、
眠る様な虚しさと、静かな空に眺めて、
思い出の束は闇の中で風と戯れている。
茜の滴に溶ける肢体は、
寂しい歌を口遊み、
随分と悩ましさにと逃避している様を、
摘み取れない目映さにと触れて、
精神を揺らしている。
移り変わる園の姿は変わりもなくて、
私の思索を溶かしている想像は、
肢体を通して引き寄せられて、
洗練される映像の中をさ迷っている、
柔和な感に堪える恋慕を切に願って、
絵空で包み、暗夜へと続いている。
生年の月日からは離れている、
思慮の時間を縮めて、
虚ろな空を白色に染めると、
均等に終わる回廊を、
独りといる姿で歩いて、
器用さを理屈付ける叙情的な、
自由を描いている、
必要な出来でもないだろう。
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 1279.4
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作成日時 2021-06-02
コメント日時 2021-06-27
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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2024/11/21 23時25分21秒現在
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言葉の使い方が上品で、特に独りといる、という表現が好きです。 句点の使い方が巧みで、読む側の脳内でのリズムが誘導され、音楽性が生じていると感じました。
0感想ありがとうございます。リズム、句点。今の当人の思惑と、課題としている所です。 音読、音韻を意識しているので、音楽性が生じていると言われて、素直に喜んでいます。 手の内を読まれると、今度は内容の読める詩を書きたいと思います。
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