胸骨を暴けよ
あやふやに土手は続いていく
今年の桜はみんな同じ色をしている(た)
ほんとうに少しだけ
ごめんなさい、と思う
風に吹かれて散り散りの
ご先祖さん達はもう一度、つむじ風になって
初めて見た親戚の叔父さんのことも
それとなく忘れた
そもそも入るお墓なんて無かったから
お骨をひとくち舐めてペッ、
としてみたり
昔好きだった人の写真を仏壇に飾ったりして
残堀川
誰もがどうしようもなく
春を抱えている
Caro mio ben, credimi almen,
気持ちの良いことばかり歌うよ、
夕闇が
今にも剥がれ落ちそうで、だから
もらい泣きしたんだと思う
これが最後と思えば少しは優しくなれるはずだから
さらにさらにと腰を落として
高架下、特急と張り合うように嗚咽した
泥水が足首を掴んで、せわしなく
離さない
家こうもりが遡上していく
見送る背中をなめすように、やがて
お月さんの耳たぶも濡れるだろう
次の列車がやって来るのを待つうちに
夢や希望を与えたがる人のことを
少しだけど、ほんとうに羨ましく思えたり
思えなかったり
Sobriety、渇いてた
怖がることなんて退屈でしかなくて
おやすみの前のひと時、それを
口に含ませてみようとする
残響
作品データ
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作成日時 2021-06-01
コメント日時 2021-06-02
#現代詩
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2024/11/21 23時08分31秒現在
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とても癒やされました。
0てんまさん、コメントありがとうございます。
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