白昼地獄 - B-REVIEW
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白昼地獄    

こんなにも明るく 太陽の微笑む日に 田舎の実家のような うたた寝する穏やかな日に 私は地獄にいるのだ。 頭蓋の裏側にこびりついた白いもやと 首を絞める真綿と のこを引かれる脊髄神経と 沼のような赤い傷口に 食い破るみどりの蛆 割れたガラス細工の白鳥 欠片を集めて左手を汚せば 夕暮れの屋上で聞いたような 優しいピアノの音雨ともに 私の目眩に毒が回る。


白昼地獄 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 5
P V 数 : 1020.3
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 3

作成日時 2021-05-31
コメント日時 2021-06-02
#現代詩
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧33
音韻00
構成00
総合ポイント33
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧33
音韻00
構成00
総合33
閲覧指数:1020.3
2025/04/10 01時39分55秒現在
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    作品に書かれた推薦文

白昼地獄 コメントセクション

コメント数(5)
stereotype2085
作品へ
(2021-05-31)

何だか上手いな、巧みだなという印象を受けました。この詩にリアリティ、実感を持たせるのに成功しているのはやはり「田舎の実家のような」というフレーズでしょう。この一節がこの詩に重み、重力を持たせている。よもすれば読み手がちょっと考えないと吸収出来ないフレーズが数多い中、「田舎の実家のような」はみながすぐに想起しやすい気だるさと倦怠を持っている。この一節のお陰で話者の心証に迫れるし、詩も読み解きやすくなっている。うーん。田舎の実家のようなから地獄にいる、の流れ。巧みだなと。タイトルも効果的で白昼地獄というのはインパクト抜群で尚且つ私個人としてはあるいはひょっとしたら誰もが思い当たる節のある情景、感覚だと思いました。ちなみに私の今日の仕事後はこんな感じで眠っていました。

1
田中宏輔
田中宏輔
作品へ
(2021-06-01)

さいしょの4行が吹っ飛ぶ内容ですね。

1
楽子
楽子
作品へ
(2021-06-01)

すごい良いんだけど、 >夕暮れの屋上で聞いたような ここだけ比喩が飛躍しすぎてる気がして引っ掛かりました。 主に夕暮れ、かな、 この詩には夕暮れは暗すぎる、オレンジすぎるんでないか。 闇のニュアンスを出すなら夜明けの方が良かったのでは?それか昼光色の光とか。いやいまいちですね。 あくまで私の読み解きです。 昼間、明かりが強すぎて輪郭が飛んでしまうような色合いのなか、極彩色が生々しく主張しているような色合いに思ったので、夕暮れというのはフレームがしっかりしすぎているのですね。 比喩、表現としては美しくて好きです。

1
奥村うみ
楽子さんへ
(2021-06-02)

お読みいただきありがとうございます。 そうですね、夕暮れの部分は考えなしだった気がします。 白昼の中に夕暮れの雰囲気があるという、混濁したイメージを載せたかったのですが、工夫が必要でした。 指摘していただき、ありがとうございました。

1
奥村うみ
作品へ
(2021-06-02)

訂正 「音雨ともに」→「音雨とともに」

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投稿作品数: 1