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透きとおるシャーベットのような 清々しい空の野原の一本道を ぼくは歩いた でたらめな節つけた でたらめな唄うたいながら  ひとりまっすぐ、まっすぐ歩いた 一度きり 立ち止まり 最敬礼 それからまた まっすぐに歩いていった それからはもう ただまっすぐ でたらめ節のでたらめ唄をうたいながら ただただまっすぐ 青が琥珀にとけて 夜がおちてくるほうへ



旅 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 11
P V 数 : 2232.8
お気に入り数: 2
投票数   : 3
ポイント数 : 2

作成日時 2021-05-08
コメント日時 2021-06-19
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成10
総合ポイント21
 平均値  中央値 
叙情性0.50.5
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成0.50.5
総合11
閲覧指数:2232.8
2025/04/10 04時42分36秒現在
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    作品に書かれた推薦文

旅 コメントセクション

コメント数(11)
yasu.na
作品へ
(2021-05-08)

>一度きり 立ち止まり 最敬礼  人は一生に、或る一つのことを修めなければならないと、私は思ってきました。なので、この一行に共鳴しました。  藤さんの作品を毎月楽しみにしていますが、今回はボリュームが少ないんですね。月に2回?の投稿枠がもったいないような気もします。

1
羽田恭
作品へ
(2021-05-08)

>一度きり 立ち止まり 最敬礼 ここが凄い気になりました。 元自衛官だからなのはあるんですが。 でたらめ節のでたらめ歌を歌うこの人物、実は相当真面目なのか。 そうでないならおそらく一人で田舎道を歩いているこの状況で、最敬礼なんてしない。 そして田舎道に最敬礼を向けるほどの何があるのか、それとも誰かがいるのか。 歩く方向は夜が落ちていく方向ならば、東。 彼はどこに向かうのだろう? なんだか気になる作品です。

2
井上橙子
井上橙子
作品へ
(2021-05-09)

藤さん作品読ませていただきました。 私の思い込みの感想です。 >透きとおるようなシャーベットのような清々しい空の野原の一本道を 早朝の初夏なのでしょうか、この方は何処へいこうとしているのでしょう。 気持ち良い心持ちなのでしょうか。 >一度きり立ち止まり最敬礼 過ぎた日々に別れを告げている気もします。 それからはまっすぐに歩いていく。 でたらめ節をでたらめな唄をうたいながら。 なにかがふっきれて自由にいきていく。 そんな清々しさを私は感じました。 最後の連の >青が琥珀にとけて夜が落ちてくるほうへ 好きです。

1
藤 一紀
yasu.naさんへ
(2021-05-10)

読んで下さってありがとうございます。 もとは一行の長さも異なる二十二行のものでしたが、語りすぎるきらいもあったので、削りました。なので、この量が最適なボリュームということでご理解ください。 ぼく自身は一生に一つのことも修められる自信はありませんが、気に入っていただけたようで嬉しく思います。コメント、ありがとうございます。

1
藤 一紀
羽田恭さんへ
(2021-05-10)

読んで下さってありがとうございます。 ご指摘の一行、気になってくれてありがとうございます。他の方への返信にも書きましたが、削った大半はその一行にまとわる情報のようなもので、読みやすいけれど謎もひっかかりもなくメリハリもないように思い、要らないと判断しました。気になってくれたようで、削ってよかったと思っています。 ところで、「田舎道」を思い浮かべてくださったのですね。冒頭二行の、 >透きとおるシャーベットのような >清々しい空の野原の一本道を ここは、 透きとおるシャーベットのように清々しい 空の野原の一本道をぼくは歩いた にした方がよかったかもしれません。 でもなあ、そしたら形と音が変わってしまうんだよなあ。 コメント、ありがとうございます。

0
藤 一紀
井上橙子さんへ
(2021-05-10)

読んで下さってありがとうございます、橙子さん。 >過ぎた日々に別れを告げている気も>します。 >それからはまっすぐに歩いていく。 >でたらめ節をでたらめな唄をうたい>ながら。 >なにかがふっきれて自由にいきていく。 >そんな清々しさを私は感じました。 作中の主な文は「ぼくは歩いた」で、それ以外の、およそ読み手にわかりよいことは省いたのですが、おかげで、入って汲み取ってくださったようで、感じてくださり嬉しいです。ご感想、ありがとうございます。

1
藤 一紀
作品へ
(2021-05-10)

読んで下さってありがとうございます。返詩までいただけて、いや、もう想定外のラッキーです。 想定外というと、これはこの形に定まるまで少なくとも三転四転はしているのですが、そのなかには「でたらめ節のでたらめ唄」の歌詞のようなものもあり、そこに蟻が出てきていたのでした。削った蟻に返詩のなかで帰ってきたようで不思議。 《そうあるようにとの願いとか、祈りのある眺め》っていいですね。旅なら始まりも終わり(新しい始まり)も、そのようなものであってほしいと願います。コメント+返詩、ありがとうございます。

2
Thukiniko
Thukiniko
作品へ
(2021-05-19)

▷一度きり 立ち止まり 最敬礼 が詩の真ん中にあるというのが効果的な感じを受けました。 歩いて歩いて、鼓舞するようにでたらめな歌を口ずさみ、それでも疲れたら立ち止まり、 いろんなことに対して尊い思いを表す。 というような生き様でしょうか。

1
藤 一紀
Thukiniko さんへ
(2021-05-20)

読んで下さってありがとうございます。 ご指摘の一行については、いろいろ削っているうちに中央寄りになってきて、行の長さも変わりました。でもまあ、内容的にも折り返しになるし視覚的にもいいかな、と最終的にこの形にまとまりました。 ぼくの場合は最初に何か書きたい(表現したい)ことが明確にあって、それを表すために言葉を使うということはなく、書くことでそれを見つけるというやり方をすることのほうが多いので、結果的に見出せたことを、コレはこうだと散文的に文章化することがうまくできないのです。ですので、いろいろと考えをめぐらせて何かしら感じてくださったことを嬉しく思います。ありがとうございます。

1
エイクピア
作品へ
(2021-06-09)

「一度きり 立ち止まり 最敬礼」 ここが印象的ですし、ただまっすぐ歩く。透きとおるシャーベットや、青が琥珀に溶けてなど、決まっていると思いました。

1
きょこち(久遠恭子)
作品へ
(2021-06-19)

詩を拝見させて頂きました。 何処か遠くへ主人公は歩いていくのですね。 歩いた先には何が見えるのか、など考えさせられました。 『青が琥珀にとけて 夜がおちてくるほうへ』という下り、絵を描いているので、青から琥珀色へと変わっていき夜になっていく色彩の美しさを味わい深く想いました。 良い詩をありがとうございました。 感謝です。

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投稿作品数: 2