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Aya Ragi Round
誰が飛び出しても 風が吹けば停まってくれる 海のほうから呼んできた 夏は緑色だから どこにもないものだけ おぼえておけばよかったんだ オクターブ 高く貼り付けられて 沈みながらろ過される さびしさ 薄手の袖を濡らせば また動物は目を覚まし 野放図に 指と指をつなげていった ここにいる どこかにいる どこにいるの いる ぷれう 雨 が降る 知りたかったのは 飛行機なのかもしれない 水たまりにおじけづく けれど空の穴を埋め立てる 事情を知らない魚たち 水槽を出られないままの 綾羅木の海岸線は ちょうど一本の図形に落としこんだところだ くっついた人々で 無人駅を漂白し、 寺社を塗りつぶし、 たぶんこれからも 間違いつづけるんだろう たしかに染み込んでいるんだ そして走っている ひとりの町が 濡れながら走る 走る 走る これは何だったっけ 回っている 回っている 雨が降る
Aya Ragi Round ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1263.5
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 5
作成日時 2021-05-05
コメント日時 2021-05-12
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 5 | 5 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0.5 | 0.5 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2.5 | 2.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
爽やかだし、風景が染み込んで居る(?)という作者の実感=愛着みたいのが良いなと思った。人の来歴というものにも思いを馳せられたり。意味は少し難しいけど、自身の感覚と言葉をわりと丁寧に擦り合わせようとする努力を感じたので好感。こめが1つもつかないのは勿体無いなと。
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