虹は優等生
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静脈注射 針を刺す
首を押さえつけ 頸静脈をうっ血させ 血管を山脈の様に毛皮に走らせ その山頂に 針を刺す 子牛は暴れもがき 山の麓に針が誤爆する こんな時でも他の子牛たちが顔を 鼻を近づけ 狙いすましたかのごとく 体重１６０キロの奴がのしかかる かわいいのに囲まれ かわいいのをまた ロープでその顔を 手足で首筋を固定して 静脈注射を試みる はい、嫌だよな 表情を変えず 子牛はかわいいまま 凶悪なまでにもがく 血管という山脈を うっ血によって隆起させ その連なる山頂 そのどこかに 針を刺す 地球の様に 子牛は暴れ 針は定まらない 毛皮に針が触れる度 地殻変動を繰り返す 針が刺さった 地表からかろうじて血管を捉えた より針を刺す 地中へ向かう針の感触が 軽くなった！ 注射器の後ろを引き その中の 黄色の解熱剤の中に 噴煙の様に血液が立ち昇る 静脈にたどり着いた このまま注入だ 半分まで入れ もう一度 注射器の後ろを引く 火口からはもう一度 噴煙が立ち上がる まだ静脈に刺さっている このまま全部入れる 注射器を引き抜くと 夜みたいな黒い毛皮から マグマの如く赤い血が滴る 揉み解してそれを止めた あと４日 最低でも同じ子牛に注射する まだ１０頭以上同じことを繰り返す 今度は体重２００キロ超えの奴がのしかかってきた 元気ならしれでいい でも止めてくれ
静脈注射 針を刺す ポイントセクション
作品データ
コメント数 ： 4
Ｐ Ｖ 数 ： 1194.1
お気に入り数： 1
投票数 ： 1
ポイント数 ： 0
作成日時 2021-05-02
コメント日時 2021-05-08
Ｐ Ｖ 数 ： 1194.1
お気に入り数： 1
投票数 ： 1
ポイント数 ： 0
作成日時 2021-05-02
コメント日時 2021-05-08
#現代詩
| 項目 | 全期間(2025/04/09現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
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- 作品に書かれた推薦文
静脈注射 針を刺す コメントセクション
コメント数（4）
なんのための注射か、気になりました。
0和牛の子牛は病気になりやすく、抗生物質や解熱剤などを注射します。 薬の種類によって、筋肉注射と静脈注射に分かれます。 この作品では抗生物質の一種になりますね。
0牧場の光景でしょうか？ 荒ぶる魂が刻印されたご表現に魅せられました。
0今の仕事が生後三か月から七か月位の子牛を世話しています。 まだ始めたばかりなのでそこまでの事はできないのですが。 その仕事の様子になります。 ＞荒ぶる魂が刻印されたご表現に魅せられました。 とは凄い評価をいただき、感謝です。
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