暗夜の列車 時の車窓に射光する
十字の跪拝 そのまま
パウル・クレーの『蛾の踊り』が見たい
いや 喰いたい 復活の順接は遠く高く
涕涙させる わたしたち うたを
響かせる 暗夜の列車三等車
金縛りかウィリアム・ブレイクそぞろ寒、と一句挟んでくる真横に座っていた目深のすり鉢状の帽子奴めが上昇というなんともふざけた語彙を咀嚼させながらわたしたちにいう「下は見てはいけない。」そんなわかりきったことを何故いうのかはわからないところにわたしだけの絶望と慰めが一つになっていた。そのあいだ、もうひとりは相も変わらずうたをうたう他にそんなことできるのはここにはいない。
「ソコデ、焼イタ画ヲ一切レ差シ出スト、
イエスハ ソレヲ取ッテ、彼ラノ前デ食ベラレタ。」
パウル・クレーの『蛾の踊り』が欲しいよ おかあさん おばあちゃん
喰いたいよ あの木の根 還りたいよ 循環なのだろとまたいらんことを挟む帽子奴めがこんどは列車の窓を開け 自然と跳躍をみせる
もう帰ってこない 暗夜の列車三等室
作品データ
コメント数 : 3
P V 数 : 1747.9
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作成日時 2021-05-01
コメント日時 2021-06-24
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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閲覧指数:1747.9
2024/11/21 23時01分38秒現在
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良いリズムですね。
0こんにちは。 リズムを褒めていただけるとは、思ってもいませんでした。 ありがとうございます。内容にも言及してくださると嬉しいです。
0作品を拝見させて頂きました。 パウル・クレーの『蛾の踊り』が見たい いや 喰いたい この絵を見た事が無かったので、調べてみました。沢山の青いブロックの背景に蛾の素描。 いや 喰いたい、の下りが生々しく印象的でした。 イエスキリストの言葉が引用されていて、なにが語り手が心に傷を持っているのかなとも思いました。 良い作品をありがとうございました。
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