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拓治童謡
(1) 継母の作った干鱈を箸で突いて食べたよ 皮は厚くて焦げてて見かけはまずそうだったよ 幼い頃家族皆で食べたのは全く逆だったのよ 身は少し柔らかかった 母の作ってくれた優しい味を思い出していたよ (2) サザエのつぼ焼き、醤油味 幼い頃に実父は囁く「それは微毒だぞ」 大きくなった サザエのつぼ焼き醤油味 誰かが囁いて言った「継子尻拭い草ね」 (3) 鶯餅は母の味 母の手作り、お湯の味 鶯餅は冬の味 隣の小母さん、買ってくる (5) 桜餅を食べた時隣から私が聞いた 「K.M.堂で、みな買って来たよ」 桜餅を持って桜咲いた時 「拓坊」と夢の家族の涙声 (7) 私の家の台所 草餅 餅の蓬 薄い色 小学生の頃作ってくれたのは 友の 母の 厚色蓬 (8) 私の母の嫁菜飯は早蕨 変わった母は私と積んだ蕨飯 (9) 春灯眺めて継母は言う 「父さんとウド取ってきて」 父さんうまいぞウド一杯取って 「キンピラにしろ」だぞ (11) 一親無い子は台所で泣き 二親無い子は納戸で泣く (12) 死んだ私は涙出ず 反省した私に母が泣く #野口雨情先生の「十五夜お月さん」を読んで、着想を得ました。
拓治童謡 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2082.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2021-04-05
コメント日時 2021-05-04
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
訂正(8番目の童謡詩) (8) 私の母の嫁菜飯は早蕨 代わった母は父と積んだ蕨飯
0(14) 菜の花の黄緑色に酔うように 啓蟄は過ぎてゆきます 菜の花の油が垂れるように 蝶やアブがその辺りを翔んでいました
0こんにちは、はじめまして 優しいですね、冬の厳しさみたいに優しいと感じました。好きです。 これからも良い詩を待ってます。
0実父母が居なくなった人生は、冬のように厳しいですが、仰る通りに、いつも詩作中に優しく呼びかけているように感じられます。
0(15) 寝起きの直ぐの お水取りには なお 震えるような お手々の温み
0(16) 風流傘の大鬼の踊りに 瞳集まり 見入る ああ、安良居祭
0(17) この町の鉄塔の列が 春スキーの終わりの 止まったリフトに見えるよ
0継母と母が出てきて、ぼくも継母がいたので同調して読みました。
0「我が子の継母の愛は大大試金石ですよ」と実父の遺影に祈ると言ったようでした。
0良いです。
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