おおよそ、段取りだけを足掛け三年踏んでいるという
下種なわいせつぶつを燃やしてお道化てみせた
適当なラフもふやかしてしまった指先にて
螺旋に詰まった糞を描いた 公衆モルタルに
あくるひの少年少女はそれでいて、たのしげだった
乳鉢に押し込まれた彼等、跣で盗られ、翅も中らず
その某を飼っている 小さな奥地に吾ら
イモムシに成り代わろうと 千切られたのだ。
こんやのあめ、ヒツジ雲に立ち昇るのは 咀嚼もじらさない
アウストラロピテクスと、そのゲシュタルト
ざっぱな骨格の古生種が凍土の濃い葛湯をまわしかけ
シノプシスを小蝕する、過去と未来で堅めて解ける
ぽろりほろりと 見えたものから名をこさえていく、
形式的薬液に憑かされた おめでとうございますと
それがあなたの冠でわたしの父の安楽椅子かと
そして甘さの目立つシュガークラフトへ。
乙女チックな飴細工の、あいまみえるだけの世には、
泪なんぞありませんから。然し徐々に侵略するときが
ふんわりとさせた冬の霜柱が、とけることは難しく
ひめやかに、モラルに脱した あなたたちは
弾みをつけて爆ぜる間際に、ぷくりとした裂傷のあと
弾力ある綿帽子と破れ 素知らぬふりと忍び寄る
しじまにあり、そこにいる。いまむかし
玩具箱の潜水艦 ティースプーン三杯目の福音
作品データ
コメント数 : 1
P V 数 : 1112.2
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作成日時 2021-04-04
コメント日時 2021-04-05
#現代詩
#縦書き
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2024/11/21 23時21分10秒現在
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こういう感性剥き出しの詩は好きです。 理解は出来ないけど可読したくなるんですよね。 この段階では匿名なので、知ってる人なのか楽しみです。
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