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白紙
わからないので 白紙で出しました そしたら 0点をもらいました 0の下にある 勢いのよい二本の線が シャシャっと あり お見事 と 言われた気がした まだ 昨日のような 校庭の西日 にわとり小屋 胸に響くキンコンカンコン 無邪気で 潔い あの日が ふいに よみがえってくることがある いま 白紙で出しました と 胸を張れる世界が 僕に あるだろうか 勢いのよい ダッシュみたいなもの それを 提出してみたい
白紙 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 889.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-09-15
コメント日時 2017-09-15
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
なんだか気持ちいい作品ですね。 世間には胸を張れなくても、少なくとも自分自身に対しては、胸を張ってます。 提出したダッシュみたいなのを受け止めてくれる先生がいれば、色々輝きそう。
0なにはなくとも胸を張る勢い、人と人の比較なんかでは汚れないモチベーションを わたしも体得したいものだなと 思いました。 【0の下にある/勢いのよい二本の線 】に、該当するような へこむような現実は 大人になってもいくらでも あるのですが、 【お見事/と/言われた気】がした時点で、勝利です。 いきいきとした白紙に 敵は無いです。 正直、一読者の私の今日の気分は、0点だったのですが、 なんだか ま いっか。と、おもわせていただれました。ありがとう。
0おはようございます。 白紙で出されてその評価として0点をもらうわけですが、 主人公のその0点に対しての感受性というものが、 それが他の人にはないとても豊かなものですね。 最終連で過去の自分と今の自分をその時の0点の気持ちを通して、 何とか再発見しようとする主人公の気持ちがとても印象的な詩ですね。
0白紙で出す、潔さ、覚悟。 私が高校生の頃、国語は全校で7番、数学は0点で、ビリ、ということがありました。 その時、途中式を書いたのに、何で部分点をくれないんですか?と職員室に聞きにいって・・・ものすごく気の毒そうに、一行目からね、間違えているんだよ。考え方そのものが違うんだ、と言われたことがあったのを思い出しました。もうひとり、幸いに0点が居たので、私は勝手に、自分はビリじゃない、最後から2番目だ、とにかく、書く努力はしたんだから・・・と、自分に言い聞かせつつ、理系進学を泣く泣く諦めたのですが(動物行動学、中でも猿学をやりたかった)今思えば、未練がましくゴチャゴチャ書かずに、白紙で出せば良かったなあ、なんて思いました。わからないから書かない、のではなく、書けないから、でもなく、自ら選んで、書かないことを選択する。 詩の余白には、そんな空白の白紙が広がっているのかもしれません。
0この詩からはとても潔い読後感があってどこか爽快でした。答えを要求されているのに答えを出すこと自体を放棄する。っていうときには爽快な割り切りの結果である場合と、なんだか捻くれてしまったような自暴自棄の結果である場合がある気がします。分からないことには分からないって素直に言える人でありたいと思うし、ときには要求されている正解に対してあえて白紙でもって答えるそんな潔さも持ち合わせていたいな、と、この詩を読んで感じました。
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