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井の中の蛙なんて嘘
カエルが どのくらいいるか はかりしれない 何畳あるのかわからない大伽藍をゆるがし 大合唱している唄は「うみがある」 海があるのリフレイン ひらおよぎで 泳ぎ切れ ひらおよぎできるのは 人とカエルだけ 海を脱したカエルが 海をしらないはずがない うしろをふりむくと「うみがある」 海があるに わたしはかえる ひらおよぎで 泳ぎ切れ 意識の居場所 意のままに もうたくさんなんだ ぬかるんだ不平不満は 絶望になんて寄り添えない 目をとじれば うみがある 海がある なにもかもわすれてなんていない 海があると さけんでいる
井の中の蛙なんて嘘 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1355.7
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 2
作成日時 2021-04-04
コメント日時 2021-04-06
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
私は先日『井の中の蛙』というタイトルで詩を書きました。 その中で、蛙は海を知ることもないし、その必要もないと書きました。 るるさんの作品の “海を脱したカエルが 海をしらないはずがない” この一文に痺れました。 確かに、その通りです。 カエルの合唱に思いを馳せ、『うみがある』との表現が素敵だなと思いました。 好きな詩です。
1命の元は海と言われているので、蛙が知らないはずはないのかもしれないですね。そういえば。 静かなのに迫力がある作品だと思いました。
1べんもうさんに 気に入っていただけて嬉しいです。 “海を脱したカエルが 海をしらないはずがない” は、私が海を思い浮かべるとき なぜだか とても懐かしい気持ちになるので、このようなことを書いてみました。 この詩は 私が見た変な夢を ヒントに書きました。 それは、ある大きなお寺で 大勢が読経しているのを聞いた夜に見た夢でした。読経をしている人々が 全員がカエルだという へんな夢なのです。ただの夢なのですが、なぜか記憶に残る夢でして、私の潜在意識ったら なぜカエルが人と似ていると感じているのだろうか?と いうことをベースに書きました。
0感想ありがとうございます。この詩に、静かなのに迫力を感じていただけたのですね。 私自身は、ガンガンにカエルが鳴いている感じを書いたつもりだったです。 コメントを拝見して、芭蕉を思い出しました。 静けさや岩にしみいる蝉の声 ガンガンに鳴いているはずであるのに、静かに感じておられるところが 芭蕉だなあと思いました。
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