別枠表示
憧れ
人は、自分では到底なれぬものにあこがれるのかもしれない 僕は、僕では到底なれそうにないものに憧れた 素晴らしい女性がいた 彼女は勤勉であり 聡明であり 機知に富み 優しくあり 静かであり そして美しかった 僕が冗談を言えば笑ってくれ 僕の事を呆れつつも心配してくれた 僕はよく彼女の事を人に話した ある時母に彼女の話をした 母は彼女の事を聞くと、「貴方も見ならいなさい」と言った 僕は笑ってごまかしたが、心中ではとっくのとうになれぬものと諦めていた 或いは、そんな事を軽々と、またやすやすと言った母も諦めていたのかもしれない 僕は怠け者であり 不真面目であり お調子者であり 数学だけは得意であったが 勉強はそこまで好きでなく 雑学ばかりをため込み 日々遊びに暮らしていた 僕は彼女に恋していたのかもしれない しかし、それにもまして僕は彼女に憧れていたのだ 僕は、到底なれそうにないものに憧れたのだ こんな戯言を綴っているとき、一体彼女は何をしているだろう きっと彼女は、その彼女の勤勉さと聡明さをもって 何かに打ち込んでいるに相違ないと思った
憧れ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1050.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2021-04-02
コメント日時 2021-04-04
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
彼女はこっち方面には興味なさそうだなぁ、と思ったので。
0申し訳ございません。補足です。 個人的には、僕が勉強もせずにこんな事してる間にも、彼女はきっと真面目に勉強してんだろうなぁ、という対比の意図も含めてそれを書きました。 あと、細かい説明は省きますがある程度詩として機能していると思います。 パッと浮かんだものを書いたので一文が長くなりすぎたりと反省点は多々ありますが、改行しただけの作文というなら福田正夫「第一部 恋の追憶編」ぐらいのものをそうお呼びください。 個人的に、題材としては気に入っているのでこのように長文で返信をさせていただきました。 最後に一つ質問なのですが、詩について詩を書いていることを述べるのって「メタ」なのですか?
0「憧れ」私も自分では到底なれそうもない存在に憧れることがありますが、思うことは相手はさんなに自分自身のことを優れているとは思っていないかもしれないということです。そんな姿に憧れる」のですが・・・
0某漫画で、憧れは理解から最も遠い感情、という言葉がありましたね。 コメントありがとうございます。
0返信ありがとうございます。 私が言ったことを正確に受け取って下さらなかったようなので説明します。 私が書いたものは、改行しただけの短文、とはまだ言えないと思います、という旨の返信をしました。で、改行しただけの短文、というならこれぐらいのものが一つの基準ではないでしょうか、と。 それを他者や先人に同調し批評精神を持たないのは残念と言われては困ります。 寧ろ僕が例に挙げたのって、僕が詩だと思ってないものなので。 批判は受け止めます、ですがその批判は少し的外れではないかと思った次第でございます。 メタについての意見、有難う御座います。沙一氏は、俯瞰的な見方をする事をメタ的と表現されたのですね。
1