あの日
壊れても良かったんだよと、そう言われた気がして
私は走り出した
心はまだ必要だろうか?
呼んでいるのは空じゃない
無数の埃が層になって積もった
突っ伏して倒れているように見えるのは、逆だよ
空に寝そべっているからだよ
幸せなんてただの一度も探したことなかった
次にこの地に降り立つなら
その時は思い切り愛してみようと思う
終わりの無いことはそれほどいいことでもなく
束の間でも本当を教えてくれる、その花を称えよう
あの日
そうするしかなかったと言ってしまえば
全部それは嘘だったと
今更ながらに描き直しは出来ない
私が守りたかったのは誰とも違うもの
世界が黙りこくる時間
誰かが祈りを捧げる時間
真実がその巨大な首をもたげる時間
友よ
力なく垂れ下がる腕の先
拳を握っているように見えるのは
スクラップにしたいものがあるからだよ
おめでとう
私は私で見つけるから
此処で手を離しても温もりは消えない
だって大事にしたいのは、誰とも違うものだから
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 983.1
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作成日時 2021-04-01
コメント日時 2021-04-04
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 23時06分24秒現在
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最後の連は良いと思いました。 友よ 力なく垂れ下がる腕の先 拳を握っているように見えるのは スクラップにしたいものがあるからだよ おめでとう 特にこの部分。ここには実感があると感じひかれます。ただ一から三連というか全体的にもう少し削った方がいいと思います。語り手の心情を書き過ぎて飾りすぎのために損をしているのではないでしょうか。
1コメントありがとうございます。なるほどですね。テクニックよりも流れ、勢いを重視したかったのですが、なかなか効果的に表すのは難しいですね。参考にしたいと思います。ご指摘ありがとうございます。
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