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峠道
ひとり走っている 灰色に橙の曲線が右へ左へ急かすように迫ってくる 天井は紺碧 見渡すは深緑と赤茶けた斑模様 時々すれ違う一つ目の白い点 連なるときもある 深緑の向こうから現れて流れるように後ろに飛んでいく そんな速さでどこいくの 橙の曲線が終わるところに白い点がいくつか留まっている 深緑の背景に赤や白の人工物の箱がやけに眩しい 日常を感じさせるその場にひどく不釣り合いな箱の前で 白い点の飼い主たちは笑っている 酒のない宴を楽しむと 飼い主たちは一人また一人 深緑に続く灰色の上を流れていく 尻尾に赤い河をなびかせて そんな楽しそうにどこいくの 生きるにおいてこれが必要かと問われれば 全くもって必要ない 先人、仲間、顔も知らぬ後輩たちが散った道 その道を今またひとり走っている 世代が代わり また多くの仲間の中 ひとり走っている
峠道 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1149.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2021-03-19
コメント日時 2021-03-30
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
バイク乗りの方々も上下関係があるんでしょうが、みんなで走るときと一人で走るときどっちが楽しいんでしょうか、気になります。
0コメントありがとうございます。 楽しさは本当に様々だと思いますよ。 仲間と走ることが楽しい時もあるし、一人の方が良いときもあります。 ただ、仲間と走る時でもバイク乗りは結局一人なんだと思います。
1これは詩文自体が早さを持っている詩だと思いました。 ゆっくり読む物ではないですね。 広がる、目に映る景色の色は飛び込んでくるようです。 それだけ追いかけても面白いです。
1コメントありがとうございます。 自分の過去の思い出を表現してみたくて作ってみました。 すべてが記憶の中にあるものなので、あえて固有名詞など使わずに、『イメージ』のみで失踪感を表現してみたつもりです。 カオティクル様に伝わったことが嬉しく思います。
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