峠道 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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峠道    

ひとり走っている 灰色に橙の曲線が右へ左へ急かすように迫ってくる 天井は紺碧 見渡すは深緑と赤茶けた斑模様 時々すれ違う一つ目の白い点 連なるときもある 深緑の向こうから現れて流れるように後ろに飛んでいく そんな速さでどこいくの 橙の曲線が終わるところに白い点がいくつか留まっている 深緑の背景に赤や白の人工物の箱がやけに眩しい 日常を感じさせるその場にひどく不釣り合いな箱の前で 白い点の飼い主たちは笑っている 酒のない宴を楽しむと 飼い主たちは一人また一人 深緑に続く灰色の上を流れていく 尻尾に赤い河をなびかせて そんな楽しそうにどこいくの 生きるにおいてこれが必要かと問われれば 全くもって必要ない 先人、仲間、顔も知らぬ後輩たちが散った道 その道を今またひとり走っている 世代が代わり また多くの仲間の中 ひとり走っている


峠道 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 1209.2
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 2

作成日時 2021-03-19
コメント日時 2021-03-30
#現代詩
項目全期間(2025/04/09現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成11
総合ポイント22
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成11
総合22
閲覧指数:1209.2
2025/04/09 21時39分12秒現在
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    作品に書かれた推薦文

峠道 コメントセクション

コメント数(4)
福まる
福まる
作品へ
(2021-03-20)

バイク乗りの方々も上下関係があるんでしょうが、みんなで走るときと一人で走るときどっちが楽しいんでしょうか、気になります。

0
べんもう
べんもう
福まるさんへ
(2021-03-20)

コメントありがとうございます。 楽しさは本当に様々だと思いますよ。 仲間と走ることが楽しい時もあるし、一人の方が良いときもあります。 ただ、仲間と走る時でもバイク乗りは結局一人なんだと思います。

1
カオティクルConverge!!貴音さん
作品へ
(2021-03-29)

これは詩文自体が早さを持っている詩だと思いました。 ゆっくり読む物ではないですね。 広がる、目に映る景色の色は飛び込んでくるようです。 それだけ追いかけても面白いです。

1
べんもう
べんもう
カオティクルConverge!!貴音さんさんへ
(2021-03-30)

コメントありがとうございます。 自分の過去の思い出を表現してみたくて作ってみました。 すべてが記憶の中にあるものなので、あえて固有名詞など使わずに、『イメージ』のみで失踪感を表現してみたつもりです。 カオティクル様に伝わったことが嬉しく思います。

0

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投稿作品数: 1