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プールⅡ
水域から飛び出す光が交わることは ないと知っていたのに おまえは言葉にできないところから 取り出して洗ってしまう 空中で消えてしまうまでの動きで 窓が割れ そこにある意味 生活の取り決め あこがれが飛び降りていくとしても こわれやすいふるさとが美しくなるにつれて 橋の骨が形骸化するのを 見ながらおれたちは抱き合った 身体を相転移させて 帰ろうよ 人のいなくなった町に帰ろうよ 暗がりに慣れるために 暗がりでしずかに眠る詩集を知るために おまえの傘にふれる色彩と おれの中で降る雨がある それはきりのようなあめ きりのような なつのあめ おれは落ちることのない きずなをひろい集めるだけなんだろう 文脈のないままで おまえに向かう響きを感じ取るために 一本の傘をひらくこと 灰色の海岸線を歩くこと 帰ろうよ 骨がむきだしの 町に帰ろうよ
プールⅡ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1529.7
お気に入り数: 3
投票数 : 1
ポイント数 : 10
作成日時 2021-02-25
コメント日時 2021-03-05
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 10 | 10 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.7 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.7 | 0 |
総合 | 3.3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
鮎川信夫の使う「おまえ」と響きが重なりました。成功した呼びかけだな、と思います。
0故郷が発展する前の風景を懐かしんでいる様子が描かれていると思いますが。最後の「骨がむきだし」でこう連想しました。「感情がむきだしで話せる時代へ帰ろうよ」と
0帰ろうよ、を冠した連が他に比べて余分だと思う。訥々としたリズムのなかで緩急をつけたのかもしれないがノイズに感じる。 こわれやすいふるさとが美しくなるにつれて 橋の骨が形骸化するのを 中でもここは素晴らしいと思う。もっと全体的に研ぎすませるのではないか。
0かなり手を抜いて書かれた物なのでしょう。内容が稚拙で表現も痛々しいです
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