令和3年2月20日土曜日 - B-REVIEW
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令和3年2月20日土曜日    

小さな湿ったてのひらのきみは、 わたしとは異なるものである。 もしかすると、カテゴリも異なるのかもしれない。 道の脇に薄く残った雪にも、 川に浮かぶ鴨の群れにも、 ひと月前には見られなかった青空にも、 まだ寒さを感じさせる風にも、 きみが何を感じているのか分からない。 近くにいるのに、きみが何を思うのかわたしには分からない。 先週も同じ畑の横を通った。 畑のあぜに見つけて、「ふ き の と う」をきみに教えた。 今日は畑のあぜは雪で覆われていた。 きみも、ふきのとうの所在を気にしていた。 きみの何パーセントかはわたしの欠片で構成されているのかもしれない、 と少し嬉しくなった。


令和3年2月20日土曜日 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 5
P V 数 : 1178.5
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 3

作成日時 2021-02-20
コメント日時 2021-02-22
#現代詩
項目全期間(2025/04/09現在)投稿後10日間
叙情性22
前衛性00
可読性11
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント33
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性0.50.5
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合1.51.5
閲覧指数:1178.5
2025/04/09 21時39分15秒現在
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    作品に書かれた推薦文

令和3年2月20日土曜日 コメントセクション

コメント数(5)
ほば
作品へ
(2021-02-20)

淡々とした筆致が丁寧さを感じさせます。 そろそろと春ですね。さて、 >小さな湿ったてのひらのきみは、 >わたしとは異なるものである。 >もしかすると、カテゴリも異なるのかも>しれない。 触れ合っている手のひらが確かな分かれ目でもあるのは当たり前なんだけど湿った、という所に実感を感じます。良い、と思います。ただ最後の、 と少し嬉しく思った は説明的な気がします。ふきのとうが二人の共通の繋がりとして出てきたのだからふきのとうを探すきみも私の何パーセントかを占めているというような記述でもいいのではないか、と感じました。

0
木陰ふう
木陰ふう
ほばさんへ
(2021-02-21)

ありがとうございます。 初めて自らの詩を他の方に見ていただいて、さらにコメントまでいただけてとても嬉しいです。 確かに最後の結びには、なんとなく、うーん…と納得いかないような感じがしていました。 おっしゃるように、わたしの中のきみについて記述するとよいですね。 アドバイスありがとうございました!

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福まる
福まる
作品へ
(2021-02-21)

「わたし」と「きみ」の関係は恐らく母子か姉弟だと思うのですが、季節感が色濃く出ていてほっこりする詩だとおもいます。

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木陰ふう
木陰ふう
福まるさんへ
(2021-02-21)

コメントありがとうございます。 ご明察の通り、母子の関係で考えています。 最近特に季節の移ろいを感じるので、季節感が出るように意識しました。 ほっこりしていただけたなら嬉しいです。

0
木陰ふう
木陰ふう
さんへ
(2021-02-22)

コメントありがとうございます。 アルバムのなかの一枚の写真のような詩…とても素敵に表現していただいて光栄です。 忘れっぽいわたしなので、その時々を切り取って保管しておきたいと常々思っています。

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投稿作品数: 1