いつから私はこの足の
歩みを止めていたのでしょう
気付かぬうちに悲しみが
泥濘のように足を汚しましょう
そうすれば私はもう
生きるに値しない道化師なのです
春の陽射しは絶え間なく降り注ぎ
冬の湿雪はこんこんと降り積もる
過ぎ行く季節の合間にも
私はこんなにも朽ちていく
私はこんなにも 朽ちていく!
幼き日々の思い出は遠く向こうの入道雲に 飲まれ消えゆくことでしょう
私が愛したあの一瞬は
かなしみが集って
まるで切れかけの電球のようでした
私の背はもう伸びずに嗚咽に消えた
思い出ではもう癒えないものばかりだ
時が戻ればと願う間に
嫌悪が頬を伝っている!
嫌悪が頬を伝っている…
拙き日々がまるで春の陽射しのように
嫌悪と悲しみの合間に降り注ぐ
そうして私はまだ
生き長らえるのでしょう
生き長らえるのでしょう?
作品データ
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作成日時 2021-02-14
コメント日時 2021-02-14
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 23時14分15秒現在
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過去を悔いる言葉達が並びます。 この作品は、どれくらいの年齢の筆者を想定して書かれたものなのかを知りたいと思いました。 高齢な方が書いている想定なら、私達のような若者から想像しにくい高齢者の心にも、これほどの熱情、葛藤があるとしたら。 燃えるような作品でした。
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