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1セント銅貨が居りまして
1セント銅貨がなぜかうちに居ります 一度も海外へ出たことのない我が家に どうやって来たのか知りませんが 船で来たのか、飛行機で来たのか 太平洋を渡って遥々来たのは間違いなく 一円玉の上に1セント銅貨をのせますと 一回りも一円玉が大きくて 1セント銅貨は玩具のように見えます 立派な髭を蓄えた男の人の横顔が 彫りこまれています 男の人の頭上には 「我々は神を信じる」と 後頭部辺りには 「自由」と 刻まれています 成りは一円玉より小さくとも 思想は一円玉より大きいようです 知りたがり虫が騒いだので ちょっと調べてみました 髭を蓄えた男の人の偉業 その国の独立物語、などの一覧より 気になったことがありました 1セント銅貨の価値は残念ながら、一円玉より低く 産みの親からは「もう要らない」と 手を払われたとか 可愛そうな1セント銅貨 それでどうなったか… 貨幣価値はなくなっても 1セント銅貨には 何とも言えない愛着が あるんですよ と、暖かな眼差しの中に 1セント銅貨は守られたそうです こうして、 波乱を乗り越え、海を越え 小さな島国の、小さな街で 何らかのご縁あって、 小さな私の家へいらっしゃいました こちらでは 貨幣としてではなく 一篇の詩のモデルとして 使わせてもらっています
1セント銅貨が居りまして ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 872.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-09-07
コメント日時 2017-09-09
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
り 様 拙作にコメントくださり、ありがとうございます。 なぜか1セント銅貨がうちにあって、イメージを広げてみました。 楽しんで頂けて、よかったです。
0ささやかなことがらから 異国の歴史に出会う。 ちょっと 素敵な発見ですね。 わがやには 日本の古銭があります。価値は低いものばかり。 でも なにか喋ってくれるかもしれません。 詩を発見する心は かたすみにも あるのだなあと おもわせていただけました。
0一円玉の旅がらすなん ていう唄がありましたが、そうしたものなどを思います。小さなものに愛おしさを感じて作られた、その感性がいいなあと思いました。最終蓮は必要か否か?と思いましたが、近い将来に貨幣がなくなることを想像したりしますと、含蓄があるもののようにも響いてきたり。 くしくも今月はアメリカに関しての時事詩を二篇投稿しようかと実は考えていました。が重ならずほっとしておりす。 神を信じる、自由。とても複雑かつ虚しく感じられてしまい。
0*訂正します。 誤‐ほっとしておりす。 正‐ほっとしております。 失礼しました。
0語り口調がほのぼのとして、癒されます。 ディテールもしっかりしているので、着眼点のよさと相まって 詩を成立させていると感じました。
0とても丁寧で、やわらかい語り口で・・・たしかに、絵本を読んでいるような感覚があっていいな、と思うと同時に・・・やや冗漫ではないか、という気もしてしまいますね。 〈どうやって来たのか知りませんが〉これは、語りの合いの手、のように考えることもできますが・・・この一行を隠して、一連目を4行にしてみたら、より引き締まったのではないか、とか・・・〈知りたがり虫が騒いだので/ちょっと調べてみました〉ユーモラスな諧謔味を持った、これも「合いの手」的な、つなぎのフレーズだけれども・・・でも、ここを省いてしまうと、次の「調べた事」が上手くつながらなくなる。調べたこと、を、その本文のままに抜き出してしまう、という方法もあるけれど、そうすると、子どもに語り聞かせているような優しさや易しさが消えてしまう。 〈可愛そうな1セント銅貨/それでどうなったか…〉このあたりも、「合いの手」的感覚。歌の掛け合いなどで(古来からの、即興の歌合わせ、のような・・・歌垣とか、南西諸島のもーあしび(毛遊び)のような)それから、どうなった?と声をかける合いの手があるのですが、そんなことを思い出しつつ・・・ 「合いの手」部分を、そして、それから、どうなった?というような、リフレイン的なフレーズにして、繰り返しのリズムで全体を締める、なんていう方法もあるかな、などと思いつつ。 花緒さんの、「ほんの少しいじるだけで、大化けしそうなポテンシャルを感じる作でもあるのですけれど、例のごとく、話を纏めるのが、上手いなと思います。下手にいじると夏生さんの良さが消えてしまう懸念も感じます。」という評に、まったく同意ですね・・・。これはこれで、ゆったりムードのリズムを楽しむ、ということで、よいのかな、と(ここまで色々書いてきて、結局、そこ?と言われそうですが)思いました。
0るるりら様 拙作にコメントくださり、ありがとうございます!<詩を発見する心は かたすみにも あるというご感想、とてもうれしく思いました。 花緒さま いつもありがとうございます! この詩に足りない部分、批評性についてのご指摘から改めて考えました。詩の難しいところであり、もっと深く描くことで この詩が成長できる可能性があるようで。大化けできるような一篇を書けるよう、精進します。 湯煙さま コメントくださり、ありがとうございます!テーマが重なってしまいそうだったとか。湯煙さまのご迷惑にならず、よかったです。 率直なご感想、今の時代の複雑さを思いますと、不安が募りますね。 白島真さま コメントくださり、ありがとうございます! 癒されます、とのご感想。、とてもうれしく、書いてよかったと思えました。 まりもさま いつもありがとうございます!細部までお読みくださり、ご指摘くださいまして、ありがとうございます。 詩作は楽しく、難しく、深いものだと改めて思いました。 もっと深く、リズムよく描けるように精進します。
0こんばんは。 日常の何でもない物から、一篇の詩を紡ぎあげる力量はすごいと思います。 見習いたいです。
0m.tasaki様 拙作にコメントくださり、ありがとうございます!もったいないお言葉、大変恐縮でございます。
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