熟んだ瑕の手当は
負荷寸前の羽を 一掃 散らかしたのだ
緑地を架しただけ、見ようとしないから、
私たちは楽なままで死に至る病を患っている
その重みに呼応をするように、
真綿で締め上げて吊るされる眼球
今はもう経路の削げた、
ノイズ
を
忘れてしまったよう
で
空回りを続けるTV
から
壇までの隔たりが
塗り潰されていく
ノクターン
中途な丘は和らいで
呪
詛を
遺して
いるだけ
乙女椿の微笑む
垣根の道の
袖かと
構われ
上ずって囁いた
ものに 気づいては
いた
が
あしげに のけて
今と
固定した
アンバランスな救いが
欲しいなら
他を
あたってくれよ
な、
だれのことでもない
あんたのことだ
うわずら天秤は傾いた
まま
そう
這い出した
悪性の
ストライプ。
栓の抜けた(ひたすら)
フリンジの
裏地に
有精卵
を
産み
奉げ
る。
る。
る。
こもりうたが
殻もなさ
ずに
歩き
はじめて
大人
になった
みたい
だ った
真新しい
スーツに
手を
翔けて
原始に飼えるよう
だ。
よちよち、
だれも気づかないぬいぐるみを
偲ばせた夢を
胸に
ふたつやみつつ
かくしてはたからのいしを
睾丸とはきちがえ
弁当箱に忍ばせた
すこぶる
諸行無常ノ仕業であろう。
今日も何処か
セミダブルの蛇に 雨降りふられて
しっとりと 快調に ふかふかに 呑まれる
溺れているというか、どうでもよいと思えば
「しあわせに抱枯れてゆく」
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 1121.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 1
作成日時 2021-02-03
コメント日時 2021-03-06
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 1 | 1 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1 | 1 |
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2024/11/21 23時35分36秒現在
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胞子がいかに私達の生活に結びついているかがよく分かる詩だと思います。リズムに乗れば最後まで読める詩だと思います
0コメントありがとうございます。あなたにとってそう思えるのならそれが私としての詩であったと思われます。最後までお読みいただき感謝します。
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