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光、ほどけて
なにもかも包み込むように 淡い光をいっぱいに広げて 陽は沈んでゆく 空も雲もまばゆく輝き 今日の美を飾る 刻一刻と ほどけてゆく日 風は今日を靡かせ 残り香をふりまく 鳥の柔らかなはばたきが 明日が近づいてくるのを 知らせている 時は流るのではなく 繰り返しているのではないか 気づきを淡い光がそっと照らす 答えは曖昧に帰していく
光、ほどけて ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 779.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-09-02
コメント日時 2017-09-10
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんにちは。夏生さん。 おおいなる自然の素晴らしさと大きさを述べている詩ですね、 人生を肯定的に語り手は見ているのか、 好感を持てる記述が続きます。 語り手は、とてもいいことがあり、 自然の大いなる偉大さを見出したのかもしれませんね。 宗教的な法悦でも、得たように賛美しています。 しかし、「時は流るのではなく 繰り返しているのではないか」と 人生に対してある種の疑問を持つ、 その自我の現れ(自分の内的な思いを含む)をも、 大自然は、飲み込んで、 あいまいにしてしまう。 自己をも超える自然のすばらしさを、高らかにうたった詩という点では 良くかけている詩であると思います。 しかし、 確かに自然は、一個の自己の問題など、打ち消してしまうものかもしれない、 大きな存在です。 ここからは、私見ですが、 でも、語り手は,もっと足搔いてもいいのではないか そんなことで、納得してしまうのか。 現代詩が、自己の内面の問題を語るのなら、(いやそうではないと、 議論も分かれるでしょうが、) ある意味では、この詩は自我の敗北宣言のように感じます。 自然の素晴らしさだけを語るのなら、 「時は流るのではなく 繰り返しているのではないか」 等といわずに、 自然美を、そのよさを、徹底的に、語りきってしまう方がよかったように思いました。 テキストの詩文は、丁寧に、書かれていて、好感を持ちました。 でも、これが、語り手の現在の人生観なら、それでとても、いいとも思いました。
0前田ふむふむ様 拙作にコメントくださいまして、ありがとうございます!細部までお読みくださり、ご指摘くださって、とてもうれしく思いました。 この詩の弱い部分、足掻きがないところ、大自然の脅威に負けてしまっているところだと気づき、納得しました。ふと感じたことを スケッチしながら、推敲して書いたのですが、今一歩足りない、踏み込んでいないなと。これからの詩作の課題となりました。 ありがとうございます。
0美しい言葉に、身を預ける心地よさ、全肯定して受け入れる心地よさと、夏の終りの壮大な夕焼けを思いました。 前田さんの評を読みながら・・・そうですね、たとえば、今回の作品では、あえて〈鳥の柔らかなはばたきが/明日が近づいてくるのを/知らせている〉で、止めてみる。気づきは、余韻として、風の中に置いておく・・・という方法もあるかな、と思ったり・・・〈今日の美〉という美について、もっと詳しく魅せて/見せてほしい、と思ったりしました。昨日の美と違うのか。違うのであれば、それはなぜか。 葛藤を通りぬけた後の、爽快感を描いているようにも思われ・・・その葛藤をあえて書いて下さい、ということではないものの・・・語り手が、その美を感じる、その心の地模様と言いましょうか、そういった部分に、触れていきたい、と思いました。
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