年賀状 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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年賀状    

カタルシスの王は青鳥を求め寒波の砂漠に使者を遣わすも、砂漠のサソリは北極の阿闍梨に似てアザラシのような脂肪を蓄える。今しがた呼び鈴が鳴らされたが私達の電線は全て彼らの管轄下にあるためどうしようもできません。それでも方法がないわけではなく放送局の床下にある電波塔より卒塔婆の声を流させば宜しくて。そして天井の梯子より電気技師が降りてきて、街には新たな光が灯されることでしょう。フィラメントには金銀の塵芥が舞い、燃える竹の中よりかぐや姫は月を思いながら骨を焦がすことでしょう。 ベッドのシーツの山並みは僕を遥かに臨み、高層雲は二段ベッドの高高度からフローリングに落ちていく。地に這うダニたちはその寒気に震えながら床暖の温流を求めるも、クッションの下は高熱に圧せられていて、みんな死んでった。そんなことを想像して、障子紙の無くなった格子から渓流のように注ぎ込まれる冷たい空気を心地よく感じてる。 新年が開けて、全てがあるべく正されることを期待して、ただリビングでテレビを見て餅を食べた。心機を一転するにしては窓ガラスの冷たささえも疎んで部屋に閉じこもる。 新年開けました、皆さんどこで何をなされているのでしょうか。


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作品データ

コメント数 : 0
P V 数 : 933.1
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 2

作成日時 2021-01-02
コメント日時 2021-01-02
#現代詩
項目全期間(2025/04/13現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧11
音韻00
構成11
総合ポイント22
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧11
音韻00
構成11
総合22
閲覧指数:933.1
2025/04/13 19時14分47秒現在
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