「今日、満月なんだよ」
誰かがそう言ったから 皆で空を見上げた
晴れた夜空 薄い雲を 風が流して行く
「乱視だから、月、三つ並んで見える、信号機みたいに」
「それって得なんじゃない?」
「お月さまの中のウサギは見えるの?」
「あれってウサギなんですか?」
「月にはウサギがいるんだよ、知らないの?」
「輪郭がぼやけちゃうなぁ、こどもの頃ははっきり見えたのに」
満月を見上げながら とりとめなく
大好きな人たちと 笑いながら
次の満月も その次の満月も こうして見上げられたら
晴れた夜空 まんまるのお月さまをかすめるように
薄い雲を 風が流して行く
とても とても 綺麗
「また明日ね」
「うん、おつかれさま」
また明日、ね
作品データ
コメント数 : 8
P V 数 : 1259.2
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 2
作成日時 2020-12-08
コメント日時 2020-12-13
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
閲覧指数:1259.2
2024/11/21 23時00分26秒現在
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ありがとうございます。 鍵を閉めて同僚と後輩と外へ出たら、月が本当に綺麗で。 毎日忙しく、この日も残業して、疲れ果ててる時に、仲間たちと満月を見て交わした、何気ない会話に、癒された気がして、書きたくなりました。
0「また明日ね」 という台詞部分から職場の同僚との帰宅途中の場面と感じましたが、 大好きな人たち という言葉から単純にそういうことではないのかもしれないな、とも捉えられました。 日常のありふれた場面や会話内容のなかでかけがえのない幸せを表現されており、読んでいて温かい気持ちになりました。
0シンプルながらいいですね。 何気ない日常をきれいに切り取っています。 会話もどこかでありそうですし。 最後の一文、これの余韻がまたいい。何か含みを感じさせもします。
0ありがとうございます。 数年毎に異動のある職場で、何故か10年以上、一緒に働いている同僚と、まだまだ頼りないけど、いつも一生懸命な後輩です。職場内でも私にとっては特別な存在です。 それが伝わったのなら、嬉しいです。
0ありがとうございます。 あまりにもありふれた、日常の会話が、いかに癒されるものなのかを、最近感じられることが多い気がします。 最後の一文、実はちょっと含みがあります。 分かっていただけたこと、びっくりで、嬉しいです。
0《次の満月も その次の満月も こうして見上げられたら》どんなによいかと思うことがありますね。でも、思うとおりにはいかないことがあって、そこに喜びだけでなく悲哀もあるように思います。最後の一行の「、」が効いています。
0ありがとうございます。 まさに、思いと違うことが起こり、後悔と悔しさで涙が出てしまうような時に、また明日も会える大切な人たちがいる、「、」には、その思いを込めてあります。読みとっていただき、嬉しいです。
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