茜に染まる、空を眺める女の姿は、
晩秋の風を、切る音と為る、
唯、口癖の私を、手紙の文書にして、
燻りを伝える、他人の灯群れを、
落ちれば割れる、
ガラス細工の、待ち合わせ時とも感じる、
季節の茜を、そんな女と思えば、
灯しの始まりを、見つける為、
知って欲しいと、眺めている、
私の知る誰からも、恋される事を、
他人の様な、見知らぬふりで、
私の中の女を、大切にしている事を、
貴いと思っている、私、
非運を含めても、私の欲深さとは、
寂しい風の、報いさへも、
想像出来る範囲の、貧しさと、
思えるから、 日は暮れる、
山颪のこだまは、艶然の滲み、
閉じる瞼の奥を、浮かび揺れる茜の雫、
酔いしれながら、瘋癲の私は独り、
煌めいて、演幕を降ろす時、
そんな夜が、始まる
作品データ
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作成日時 2020-12-01
コメント日時 2020-12-13
#現代詩
#縦書き
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2024/11/21 23時05分29秒現在
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そんな夜が、始まる という結びの言葉を目にして すぐさま、また冒頭へと目を走らせました。 非運という言葉が、とても印象的でした。
0コメントありがとうございます。結びからの件、成る程です。意図的な誘いでは、有りませんが、当人も読み返し、言葉を追うと、最初の件に。(笑) 比喩に比喩を上積みし続けているので、少しまどろこしいかも。 非運の件は、読み手からすると、抽象的で少し謎めきますよね。くどくどしく成るのも、当人は、どうかと思うので、意図的に余白を埋めていません。田中様の感性に、委ねています。それも又、良しかと。
0rさん。私の推測が正しければ、その通りかもしれません。感想としてならば。笑
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