貴女に愛される為の感情を
包摂するだけの勇気が持てないばかりに
ダダイズム、私、で在ることを放棄した。
( 焦点は定まっていたはず )
くり抜いた林檎を大事に抱えたところで
頭蓋骨の白痴には無駄な話
保冷剤こそ麻痺の前兆、
トタン屋根が十着を好んでいたのも
きっと、彗星が宙返りしたからに違いない。
地鳴りを胎動と錯覚した瞬間から
さようなら、と唇を噛んでしまえたらいいのに。
バーミキュライトを駄目にするのは
独白に準えた設問の惑いから。
紙飛行機を束ねて、花火にしても、
可視化する為の発露がそこに無いのなら。
「 あの人は教えを説いてなどいません 」
悴む手は樹脂玉の感度を頼っている。
この事実だけが、
ハーバリウムの中、脾臓を夢見てる。
作品データ
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作成日時 2020-11-19
コメント日時 2020-11-21
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 23時14分55秒現在
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