呪願星 - B-REVIEW
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ことばという幻想

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これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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呪願星    

とんがったこんがらがった星たちが 恋したように赤くなり 落ちて願い叶える願い星 沈む姿は 彗星で 消える瞬間 青春さ 次第に心は時代の眉唾飲み込んで 迷い探す夢現 平和をください 誰もが選べる 平凡をください 誰より好きなのに愛されないなんて こんなの耐え難いよ 今も昔もきっと未来も バカにしてアホになり うつつを抜かすアホウドリ 飲む鳥飲む下戸 千鳥足 ちんちん電車に轢かれるのさ 誰もが誰より 好きなのに愛されないなんて 耐え難いな 耐え抜いたなら 心にも体にも ご褒美は欲しい 欲しいままに 願い星よ 死んでくれ 平和をください 平凡をください 死ねよ願い星 僕のために 私のために 世界の誰もが願う その死を 死ねよ願い星 死んでくれ 死んでくれ 愛に飢えてるみんなに つかの間の青春を! (今日も救われた! だが、絶望は深くて重たい そして次第に心は時代の嘘と共に虚ろになっていくのです) 死ねよ願い星


呪願星 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 1207.5
お気に入り数: 0
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2020-11-03
コメント日時 2020-11-08
#現代詩
項目全期間(2025/04/07現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
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閲覧指数:1207.5
2025/04/07 01時52分36秒現在
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    作品に書かれた推薦文

呪願星 コメントセクション

コメント数(2)
大塚拓海
大塚拓海
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(2020-11-04)

星に何かを願う、そのことの正反対の想いを描いた詩。「死ね」と連呼されるその叫びもまた、空に向かって投げかけられる。それもまた、自分の叶えたいものを願うことと同じぐらい強い思いがあるのだと、ハッとする。普通、生きていて「死ね」なんていうと、不道徳だし怒られる。あるいは無視されて通りすぎられる。 でも、本当はどこかで「死ね」と叫びたくなる自分もいる。思いっきり最後に吹き出したように、湧き上がるその言葉に、寂しさと自虐が漂う。天に向かって叫ぶと、唾が自分に返ってくる。けれど、なんだか安心する。見かけの平凡や平和を願うことよりも、「死ね」と願うことの方がずっと健全だと思う。

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楽子
楽子
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(2020-11-08)

ぐう~良い! >次第に心は時代の眉唾飲み込んで 迷い探す夢現 これは素晴らしい美文ですね! 星に願う、星が燃え尽きる瞬間に瞬く全人類の切なる願い。 たとえかなえられたとしても、私たちの身には新たな不幸が、新たな絶望が、新たな疲労がやってきて、蝕まれ、そうしてやっぱり死を願う。 だけどそこにはどうしようもなく悲しくてやりきれなくて、でも生き抜く人間の魂の力のようなものも感じて、ニヒリズムに落ちきっていないところも好き。 そういう叫びが、ちょっとロックなリズムと一緒に、がなるような大声で叫ばれたと思ったら、 ズドン!と >(今日も救われた! だが、絶望は深くて重たい >そして次第に心は時代の嘘と共に虚ろになっていくのです) なんて打ち込んでくるのだから、やっぱりこの詩は素晴らしいです。

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