お宮に続く一本道 淡く金木犀の匂う遊歩道
小さな柔らかい手を引いて
一足一足 抱きしめるようにゆっくり歩く
手をいっぱいに伸ばしても届きそうにない
高くて遠い青い空
時折 あなたを想いながら
秋桜は風に揺れ
実りすぎた蜜柑は地に着きそう
赤い鳥居をくぐり抜けると風は止み
金木犀はもう匂わない
ブランコしかない公園で
落っこちないよう ゆっくりそっと
小さな背中を押して揺らす
風が吹けばまた淡く 金木犀の匂いが立ち込める
小さな温かい体を抱いて
一足一足重くなる寝息の帰り道
川面から飛び立つ水鳥の羽音
アスファルトの割れ目からのびる猫じゃらし
立ち止まっては見上げる 薄曇りの大きな夕陽
夜の虫が鳴き始め 金木犀の匂いも湿ってくる
宵闇に包まれはじめる遊歩道
何度もあなたを想いながら
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 1032.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 6
作成日時 2020-11-02
コメント日時 2020-11-02
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 6 | 6 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1.5 | 1.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1.5 | 1.5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3 | 3 |
閲覧指数:1032.3
2024/11/21 23時39分43秒現在
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金木犀を中心としながらも、秋の虫の音など、抒情性を高らかにと言う詩だと思いました。親子は母子でしょうか。神社へと。川面から飛び立つ水鳥の羽音など、抒情性が高められていると思いました。
0読んでいただきありがとうございます。自分の中では「親子」なのか「母子」なのか、「あなた」が誰なのか、読んでくれる方にその方の思いに合わせて、想像してもらえたらいいなと思って書きました。自分が散歩している時の風景も入ってます。タイトルも初めてつけてみました。読んでくれる方の頭の中に風景が浮かんでくれると嬉しいです。
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