地球の吐息に輝いて、涙の夜に駆ける君の記憶が頭にずっと居座っているんだ。
君は誰なのだろう。
わからない。
そもそも僕は知らないのかもしれない。
じゃあこれは誰の記憶なのだろう。
わからない。
僕のなんだろうけど、やっぱり確証がないんだ。
でもなんとなく、
どこまでも綺麗で、
多分、僕の手の届かない場所に居ると思うんだよ。
なんだかそんな感じがするんだ。
昔は違った気がするけど、、、
どうでもいいか。
きっと僕もみんなも、割と適当に生きているから、
自分が見ている夢がなんなのかなんて考えるようなことはしないのだろうな。
なんてね。
君があんなにも綺麗なのは、誰が決めたことなんだろう。
やっぱり僕?
?
そういえば、
あれを見たのは昨日だったかな。
去年だったかもしれない。
よく思い出せないな。
もしかすると明日よりずっと遠くにあるのかもしれないけど。
いや、それは僕の願いか。
ただ、
吐く息が白くなり始める頃に。
涙を流して目覚めたときに。
確かに、
君に出会った気がする。
君と喋った気がするんだよ。
君は僕だった気がするんだ。
だけど。
ああ、、、
君になれたら。
夢になれたら。
どんな感じかな。
僕はそれを知ってるのかな。
見てたのかなあ、夢を。
作品データ
コメント数 : 3
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作成日時 2020-10-19
コメント日時 2020-10-29
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 6 | 6 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0.5 | 0.5 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0.5 | 0.5 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3 | 3 |
閲覧指数:1302.6
2024/11/21 23時19分58秒現在
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この詩を読んで、ふと網膜認証について思い出しました。 瞬きの隙間に、零れていく感情が好きです。
0伊阪 大成さん コメントありがとうございます。 不定形な感情を表現しようとしたので、それを感じていただけたのでしょうか。 網膜認証は面白い発想ですね。
0詩文を追っていて、少し不思議な体験をしました。 このサイトのように多くの作品と書き手がいる詩の媒体では、まずざっと読んでみて、それから気になった箇所や冒頭からという流れで読む場合が多いのですが、 指先でスマホ画面をスクロールしているはずが、 画面がスクロールして、それを眼で追っているという感覚に一瞬落ちいったのです。理由はさまざまにあるとは思うのですが、結果的にタイトルのように流れる夢の映像を言葉という媒体で、眺めているような感覚でした。 あまりこういう経験がなかったので、それが不思議でした。 とても興味深い読書体験をありがとうございます。
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