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Wait for the spirit river
日常とは繰り返すものではなく、 過ぎ行くべきものなのだろうか。 それは純粋化なのだろうか。 純粋化とは、 あるポイントに向けて変化していくこと。 かがり火を消すために身体を変えていくこと。 定められたコースを進み歩くこと。 循環する水。 夏の日の光は流れ、この身体をつたう。 水を思うとき、 水の意識を思う。 清い河の思いを、 青黒い海の思いを誰が知るというのだろう。 思いなど気にかけるな。 日常とはきっと純粋化への過程なのだろう。 消えかけた氷河のことなど、目をつむり、口を閉ざせばいい。 吹き寄せる嵐の息に、思いなどあったとしても、 それは憎むべき対象ですらなく、 過ぎ去るべきものなのだろう。 循環し蒸留される水。 金属のパイプをつたい滴る。 その透明な水を飲み干すとき、 夏空が割れ、数百千万億の水の粒子が噴き出すとき、 人は、何かしらとの個人的な再会を果たすのだろう。
Wait for the spirit river ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1034.3
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ポイント数 : 0
作成日時 2020-09-28
コメント日時 2020-09-29
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
作者さんの中で純粋化と無意識化の差ってありますか?
0たとえば、一編の詩に「美しい」という単語をいくつも書き込めば、「これは美しい詩だ」と思う人が実際にたくさんいます。無意識というのは、認識済みの情報に左右されます。また、無意識化とは「記号化」であるといえます。生々しい本質を単なる記号におとしめる行為です。 この詩における純粋化とは、つまるところ全肯定に向かうことだと私は考えています。「あるがまま」と昔の人は言ってます。あるがままにも、どの程度かという順列はあるのでしょうが。 純粋化と無意識化の差は、「全肯定化」と「錯覚化」の差だと考えています。
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