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いい星
この星であがくのに嫌気が差しても悲しい顔でうつむかないで 遠い空を見上げて陽の光が肌を通って細胞まで通ったのを感じたら 宇宙の星々から降り注ぐメッセージに耳を澄ましてみなさい 流れる風にも、生える植物にも、捨てられたタバコにも なにかの声が宿っていて いま吸い込んだ空気にどれだけの人の言葉や思いが混ざっているの? 知らず知らずのうちに空気に混ざった言葉や思いを食べて吐いてきた いただきます。ごちそうさま。 言葉を持たないものへかける言葉ってあんま思いつかない 遠い空からなにかのメッセージが入ったタマゴが 陽の光のなかで、爆弾のように、雨のように降り注いで 細胞のなかで育ってなにかの声になる この身体の細胞の一部屋一部屋になにかが住んでいて この身体は、肉と骨でできたマンション だから僕は毎日、イースター気分でなんだか最近ご陽気もので あら、イタイ?ごめんなさい。ご指摘ありがとうございます。 目が覚めたら、生まれ変われる、復活の日だぜ!? 今日も隠されてるタマゴ探しに出かけよう 割ってみたら何が出てくるの? かわいいの、おもしろいの、綺麗なの、汚いの、ときどき怖いの 全部、両手いっぱいに集めて帰ろう 生まれてきた意味とすれ違いたいから今日も拾いに行く 僕は、もうね 孤独に手を引かれて世界の端っこを観に行って迷子になったりしないよ そこはね、音もなくて、色もなくて、光もなくて、ついでに生きた心地さえしない 深海の砂のように白くて冷たくて暗いところだった しわくちゃな笑顔が最高に素敵なひと その笑顔を作っている深い深い心の傷と脳みそのシワは素晴らしい そのわずか一瞬で人生が変わり、運命がいい方向に動き出し、向こう岸の知らない海辺の砂浜に打ち上げられた 心の闇や傷は笑い話にできないのなら どれだけふたりぼっちが重なってひとりぼっちに見えたとしても打ち明けない 僕はそう決めた 舐めあわない、見せ合わない、競わせない それにはキリがないから 深海から陸に打ち上げられたからと言って調子に乗って ウミガメみたいに涙流してポンポン、タマゴを産まない 恋に落ちたらオリジナリティーなんかないことに気づくから いつもちょっと寂しいような気もする いつも噛み合うことのない答えがどうにもならない孤独のなかで ひとつになったように見えるだけ だからキミの言葉はキミのモノ、僕のモノじゃないけど 今日は、せっかくの日曜日なんだし、外はいいお天気だし、風も心地よくなってきたし、涼しくなってきたし、ひとりでタマゴを探しにいくのはなんだか淋しいから 一緒に探しに行こうか?行きません?行ってもらえませんか?御同行していただけると非常にうれしく思うのですが...いかがでしょうか...? もう...行こうぜっ! 世界がちょっとおもしろく見えてくるようなタマゴを見つけに行こう
いい星 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 990.3
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 4
作成日時 2020-09-28
コメント日時 2020-09-28
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 4 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.5 | 0.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0.5 | 0.5 |
エンタメ | 0.5 | 0.5 |
技巧 | 0.5 | 0.5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文