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幻影
黒板を遮るように 机にライフル銃が置かれた 銃の脚を立てた状態で そいつは構え 銃に頬を付け 引き金を引いた 授業中の声をかき消す 銃声 存在しないはずのE的が窓の向こうにあり 膨大な数の銃弾が 標的へと流れ込んでいく そして打ち終わり 汚れた迷彩服に 草木をくくりつけ 緑と茶のドーランを塗りたくった 汚れた顔で 遥か向こうを見据えていた E的があったはずの窓の向こう 荒涼とした原野が広がり 雨が降りしきる向こうへ 机の小銃を手に走り去っていく 雷が鳴る荒野へ 重い荷物を背に 防護マスク入りのバッグを肩に 草木で覆った鉄棒を被り 水が入った靴をガボガボ言わせながら 走り去った 目すら合わせず もう関係のない世界だ 敬礼し 再び目の前を向く 黒板には 文字が並んでいる
幻影 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 994.9
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ポイント数 : 0
作成日時 2020-09-26
コメント日時 2020-09-26
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文