卒業式 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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卒業式    

今日卒業式の光景を見た 今日卒業式の匂いを嗅いだ 地下鉄の駅から地上に出たらそこに偶然大学があった また僕の知らぬ間に卒業式がおこなわれていた 朝が来て 夢から覚めて 人生が 現実のものになる時がある その時のような気持ちになった 晴天のもとに 冷たい春の香りが漂っていた いや、それは卒業式の香りだった 僕はそれを嗅ぎ あたかもずっと卒業できていないかのような思いにとらわれた 卒業式のそばをまた一人通り過ぎるだけ 君と一緒に卒業できなかったことを悔やんでいる 君は教授に好かれていた 僕は教授に好かれていなかった これはどうにもならないことだった 最近も社長に言われたよ 「モテなきゃ仕事なんて無いんだよ」ってね それでも君は君と僕とを友愛の情でつなぎ続けようとしてくれた 電話や笑顔で 裏切ったのは僕だった 僕が二度目の留年をすることになった時 「考え方変えた方がいいよ」 君は僕にこう言って 去った 君は先に行ってしまった 君を失望させてしまった もう同じ時間に生きるのではなくなった 二人の時間はもう交わらない そして時間は何も解決しないのだ 時間は過ぎ去っているのか止まっているのか 過ぎ去ったことがあるゆえに止まっていることがある 止まっていることがあるゆえに過ぎ去ったことがある 「考え方変えた方がいいよ」 今の僕にも あの言葉は当てはまるかな 考え方、か 十八歳からまるっきり一人暮らしなんて 簡単なことではなかったんだよ 君は実家で、良い家族がついてくれていたではないか 良い家族がついてくれていたではないか


卒業式 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 1238.8
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2020-09-26
コメント日時 2020-09-28
#現代詩
項目全期間(2025/04/06現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
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閲覧指数:1238.8
2025/04/06 20時11分26秒現在
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    作品に書かれた推薦文

卒業式 コメントセクション

コメント数(2)
鱗子(揶白)
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(2020-09-26)

私も大学時代を思い出しました。懐かしく、授業料がなく退学してしまった事。私の学校、一応休学だったんですが廃部になっていました。サークルとか立てたら良いのですが、 良いとこと悪いとこがある、とは神の云いました人にも、云えるのではないでしょうか。私にも暗い部分があります、そこを打ちあけるのではなく守りたかったのが(この詩でも言える)「若き頃」だと思います。

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yasu.na
鱗子(揶白)さんへ
(2020-09-28)

 コメントありがとうございます。  十八歳、あの強くもあり弱くもある時代、好運にもうまく通過できる人がいる。だけど私はそうではなかった。まだ家族に支えられて生きるべき少年だった。浪人でもして少し成長してから大学入学すればよかったとあとになって思っています。  私たちは自由です。それゆえやはりどう生きるかを考えなければならないのでしょう。偏狭と寛大との間で揺れ動きながら。

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