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下されるもの
お気に入りの傘を広げて、なかから見上げていれば幸せだったのに、これからも、そうしておけばよかったのに、見せようとした罰だろう。認めて欲しがった罰だろう。 重い扉の外の世界は、色とりどりの雨が降っている。行き交う人々はしゃんと歩いていて、立派な傘を差していた。 もう開かない扉の前で足を揃えて立ち尽くすわたしに、ちらちらと向けられる視線。 わたしの傘はがらくただったんだと、体が凍えてから気がついた。 幼稚な絵柄の、小さすぎて役目も果たせないそれ。捨てるには付き合いが長すぎたそれ。 もう今のわたしは、俯くことしかできない。
下されるもの ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 962.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-09-23
コメント日時 2020-09-23
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文