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トランポリンと両親
隣の家の子は、その大きい敷地から 飛行機を飛ばして 色んなことを経験しに行く 飛行機の窓から笑顔の家族が見える 僕の家にあるのは錆びたトランポリン これがあるから飛行機なんて羨ましく思わない 両親がトランポリンを支えてくれる 僕が上にとべるよう 僕が着地する場所を見極め、 ネジの緩んだ箇所を手で押さえ 眺めのいい景色を見させてくれる 思いっきり飛ぶ すごく高く飛ぶ 回って360度眺める 「気分はどう?」 「すごくいいよ!」 太陽 小さく見える山 郵便屋さん 僕の笑顔を見て両親は笑顔になる なんで笑顔になれる? 眺めのいい景色を見ているわけでもない ずっと僕しか見ていないのに 両親の手に擦り傷があるのが見えた それでも両親は自分の手を見ず こちらに顔を向け続けている 心配をかけないよう 胸の痛みをこらえ 笑顔だけで「ありがとう」と言う だからいつか この景色のずっとずっと向こうにある 今想像もできないような景色を 両親に見せる 何の景色も見ずになる笑顔が 嬉しくもあり苦しくもあるから いつか絶対両親の笑顔を見て嬉しく思いたい
トランポリンと両親 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 848.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-08-16
コメント日時 2017-09-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
伸び上がった時、瞬時に地形を把握し、そこにあるものを正しく理解し記憶して、両親と息を合わせ、トランポリンを使いこなせる子じゃないと、床に投げ出されて怪我をしてしまいますね。
0紅茶猫様 コメントありがとうございます! トランポリンは何回も飛んでいるイメージで、 飛行機もトランポリンも総じて抽象的な感覚で書きました。
0飛行機に乗って行く・・・いわゆる「エスカレーター」で、私立の小学校や中高一貫校に入れ、親が塾に送迎し・・・でも、真の意味で子供に寄り添っていない親子関係を想起しました。 一方、〈錆びたトランポリン〉は、手作りの教材で宿題の補助をしたり、部活動の話をつきっきりで聴きながら、必要な道具などを手作りや市販品の工夫によって用意してくれる、そんな親子関係を想起しました。 〈何の景色も見ずになる笑顔が〉この部分は、この表記でよいのでしょうか?もしかしたら、文字の打ち間違いがあるのかな、とも感じました。 それから、最後の一行、なんとなく「決意表明」のような、宣言文のような感じに読めてしまう・・・。 たとえば(あくまでも一案、ですが)〈今想像もできないような景色を/両親に見せる〉この前連をリフレインして、 〈いつか絶対 今想像もできないような景色を/両親に見せる〉なんて感じにしてもいいのかな、と思いました。 もちろん、これも決意表明、ではあるのですが・・・表現が、ちょっと変ですね、何といえばいいのかな・・・両親に見せる、というのは、意志で・・・嬉しく思いたい、は、願いで・・・意志で終わるのか、願いで終わるのか、ということもあるでしょうし、終わり方が、多くの方の予測がつく、俗にいう「予定調和」で終わっていて、そこに、若干意外性が乏しいという部分があるので、そこを、リフレインの音楽性や余韻でカバーできないか、という、提案です。
0まりも様 コメントありがとうございます。 返信遅れてしまい申し訳ございません。 予定調和は少し懸念していたとこでした。 ありがとうございます。もっと表現の視野を広げる努力をしたいと思います。
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