絶え間なく流動する 街
ありったけの光と資材が あらゆる隙間を埋め尽くす
どこか向こうの明かりが 上空に滲むのを見て
片手の麦茶に 目をやる
過去と今の境目だって
目が捉えた景色の一部だって わからないのに
廃屋の取り壊し現場を見て
「街は変わった」 とか言っちゃって
遺物と 現在進行形の語尾を むなしく分節するのは
いつも 自分
星座のシステムに 組みこまれた星が
爆発するとき
寂しがりながら 夜空を見上げて
また新しい星を 星座に組みこみ
すぐに満足するんだろう
爆発と 線引きの繰り返しが
人類史上最大の人工物から
放射性の共鳴を 引き出すのだろうか?
駅の改札の天井
巣の中で 身を寄せ合う スズメたちは
いまだ 僕らの営みのそばに 寄り添い続けてくれる
ノスタルジーが ささやかな自信とその重みに 融ける
流れゆく 流星の残像を 掴むように
この街の 遺物と 進行を
つなぎ合わせて 完成した
まばゆい星座上に 寝転がって 歌う
作品データ
コメント数 : 5
P V 数 : 1833.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 7
作成日時 2020-09-13
コメント日時 2020-09-18
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 3 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 3 | 2 |
音韻 | 1 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 7 | 3 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1.5 | 1.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1.5 | 1.5 |
音韻 | 0.5 | 0.5 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3.5 | 3.5 |
閲覧指数:1833.7
2024/11/21 23時23分54秒現在
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人類史上最大の人工物から 放射性の共鳴を引き出すのだろうか? 何の事かわからないのですが、カッコいいです。口癖になりそうです。
0ゴデルさん、コメントありがとうございます。人類史上最大の人工物って、星座だと思うんです。星座という概念の中に、言葉や、絵や、様々な芸術の根元があるような気がします。 少し気取りすぎたかなと思いつつも、僕もわりとお気に入りのフレーズです笑
0るかさん、人類史上最大の人工物、わ、わかりました。壮大なスケールに圧倒されました。同時にゴデルの想像力の貧しさに反省いたしました。素敵な作品をこれからもよろしくお願いします。
0ABさん、コメントありがとうございます。ノスタルジックな気持ちや、憂いって、結局いつまでも掴みあぐねやすい気がします。この詩で一番押し出したかったところに、ちょうど目をつけてくれて嬉しいです。
0なんだか恐縮です(笑)。丁寧な返信をありがとうございました。日々精進します。
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