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チョウチンアンコウの道端
チョウチンアンコウの道端 ひねこびた小さな生き物 チョウチンアンコウは 黙って通り過ぎた 深海光の届かない 水底ひんやりと闇 匂いはあるか あの、懐かしい匂いは チョウチンアンコウの道端 いつもの仲間に会う 音もない深海で 静かにすれ違う チョウチンアンコウの食事場 提灯をぶらさげて待つ 思惟は人間よりも遠く チョウチンアンコウの精神を啓く 提灯につられて客人 岩陰に来れば鬼一口 官能的な 大きな口のアンコウが またどこかへ行く 暗闇の中 提灯をぶらさげて チョウチンアンコウの道端 いつもの帰り道
チョウチンアンコウの道端 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2037.6
お気に入り数: 4
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-09-08
コメント日時 2020-10-08
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
チョウチンアンコウは「哲学」を持っているのでしょう。彼、または、彼女は深海という名の意識下で深い思考を繰り返している隠者のようにも思えます。そうしてふと降りてくるのです >思惟は人間よりも遠く >チョウチンアンコウの精神を啓く これは、チョウチンアンコウの閃きなのかも知れない、そう感じました。 代わり映えのない、いつもの帰り道で彼、または、彼女のチョウチンアンコウは思考を拾ったのでしょう、と妄想させてくれる詩でありました。また、&さんの詩を読みたいです。ありがとうございました。
1こんにちは。ぼくはチョウチンアンコウではないのでチョウチンアンコウの世界はわからないのだけど、夜に歩いていると深海魚になったような気分になることがあります。車なんてヘッドライトをつけていて、まさにチョウチンアンコウ。特に今の時期はひんやりとしていて静かだから、チョウチンアンコウが進んでいる世界の空気感が伝わって気持ちがいいです。 それとは別に、心の深い層ではなにかを求めて小さな光で進んでいるところもあるかもしれないな、と考えました。ゆったりとして、ユーモアを感じられる心地よい作品です。
1そうですね。息もできない深海のなかで息が吹き込まれた(in-spiration)チョウチンアンコウ、というのも想像をかきたてるものがある気がします。 また読みたいという一言、とても嬉しく受けとりました。ありがとうございます!
1コメントありがとうございます。このところ夜が長くなり、気温もグッと寒くなって、ますます深海のチョウチンアンコウのような気分になりそうですね。 実際に誰もが心の深層で光を求めている、ということもあるかもしれませんが、もしかすると「暗闇の中にいる人に光を与える救世主になりたい」という啓蒙主義的な表現者のエゴなのかもしれないなあとも思いました。
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