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今すぐ君に会いたい
少しずつ深く染まる蒼空を見上げて、 私は白い溜息をこぼした。 蒼空には、きっと私の気持ちなんて知らないであろう星々が、 小さく淡い光を放って私を見下ろしている。 ・・・星を見ると、君を思い出す。 君に出会ったあの日の事も、君が教えてくれた星座の事も。 君の声が遠くで聞こえた気がして、ハッとなり振り返った。 ・・・でも、そこには誰もいなかった。 気のせいだった事が、悲しいし寂しい。 「どうして私を置いて逝ってしまったの・・・?」 気が付けばそんな言葉が口をついて出て来ていた。 君を失ったあの日の出来事はいまだに忘れることが出来なかった。 ・・・君は私にとってかけがえのない存在だったんだ。 ・・・会いたい。会いたいよ。今すぐ。 抑え込んでいたはずの感情が、次から次へとあふれてくる。 ずっとそばにいるって、独りにしないって約束したのに。 君はもうこの世にはいない。 私を置いて、あの蒼空に旅立って逝った。 ・・・神様、どうかお願いです。 どうかもう一度だけ、彼女に会わせてください。 どうかもう一度だけー。 私は切に願った。必死に、願った。 蒼空はただ深く闇に溺れていくだけで、星は小さく光るだけで何も答えない。 今すぐ会いたいのに、それを許してくれない神様を私は憎んだ。 叫んでも、願っても、届かないこの想い。 つらい。悲しい。寂しい。受け入れられない。 私独りじゃ無理だよ・・・。 ねえ、どこにいるの・・・? ・・・会えないことがこんなに苦しいなんて知らない。 ・・・会いたい。今すぐ君に会いたいよ・・・。
今すぐ君に会いたい ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1252.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-09-05
コメント日時 2020-09-13
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
文章が現代詩というより小説的であること、ビーレビ杯不参加作品であることからして、本作は作品としての甲乙を評することを企図したものではないように考えられます。 では、本作を書かれたパッションが何かという疑問が必然に湧いてくるのですが、恐らく、実話のニュアンスが組み込まれた作品のように考えられます。 実話を題材にして、それもネガティブなテーマで作品を書くことは自傷行為的であると思うのですが、自傷行為であると理解した上で作品化をすることで、作品の多様性が増すのではないか、などと考えました。
0ふじりゅうさん、コメントありがとうございます。 上手く現代詩として表現できなかったので、もう少し勉強してみようと思います。
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